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シンガポールで旧暦の7月に死者の霊を楽しませるために行われるゲータイ(歌台)。 子供の頃からゲータイの歌手になることが夢だったビッグ・パパイヤ(ヤオ・ヤンヤン)と リトル・パパイヤ(ミンディー・オン)はある年のゲータイで出会い、 義理の姉妹の契りを交わしパパイヤ・シスターズを結成。 お針子のリンおばさん(リウ・リンリン)と息子のグアン(チー・ウーユー)の 協力のもと2人はゲータイの人気歌手となる。 それをおもしろく思わないドリアン・シスターズが出現して歌謡バトルが繰り広げられる。 ド派手でチープなこれぞ舞台衣装よ!と言わんばかりのステージ衣装に身を包み どこかなつかしいメロディーラインの曲たちを次々と歌い上げるパパイヤ・シスターズ。 ストーリーは単純明快だが、これが正しいエンターティメント娯楽作だ!と 色色色の洪水とともに直球ド真ん中勝負の潔い作品だ。 リトル・パパイヤを演じるミンディー・オンの、見方によっては ブサイクにも美人にも見えるチャーミングな魅力にやられた。 スー・チー系の魚ちゃん顔。 くわえタバコで屋台で果物を売る姿のなんと似合っていること! 対抗するドリアン・シスターズがあまりにもベタに嫌な奴らなのも楽しい。 ベッキーみたいに濃〜い顔の2人だったなぁ。(笑) ストーリーはドタバタ一辺倒の前半から一変、後半はちょっとシリアスに。 亡くなった両親と同じ病に倒れたリトル・パパイヤの薬代のために可愛がっていた ペットのコッコちゃん(ニワトリ)を手放すグアンのエピソードには胸が痛んだ。 この映画の中でグアンはほとんどしゃべらない。 そんなグアンのナレーションで始まる物語は、同じく彼のナレーションで幕を閉じる。 リトル・パパイヤが亡くなり、翌年のゲータイで1人舞台に立つビッグ・パパイヤ。 その舞台を、多くの観客に混じって楽しそうな表情で見つめるリトル・パパイヤの姿。 グアンは言う。 「これから毎年のゲータイが今まで以上にもっともっと楽しみになった。」 年に1度死者も一緒に楽しむお祭り。 それは死者だけでなく生きている者にとってもなつかしい顔に会うことができる 待ち遠しい宴。 作品中でもパパイヤ・シスターズが歌っていた「One half(一人一半)」 予告編を観るよりこちらの方がステキです。↓ 881歌え!パパイヤ オフィシャルサイト #
by sabunorihk
| 2008-08-18 08:03
| シンガポール映画
10歳のトゥイ(ファム・ティ・ハン)は両親を亡くして叔父さんの工場で働いている。 どうしても好きになれない仕事と叔父さんから逃れるように 貯金箱を割って全財産を掴んでトゥイはホーチミンへやって来る。 自分が幸せになる場所は絶対どこかにあるはず、と思いながら。 バラの花売りの仕事で知り合ったのはキャビンアテンダントのラン(カット・リー)と 動物園の飼育係で象とオハナシのできるハイ(レー・テー・ルー)。 優しくてとってもステキな大人なのに、2人ともどこか淋しそう。 いっそのこと2人を会わせちゃえ!とトゥイは考える。 その作戦は見事成功してなんだか2人はいい雰囲気。 このまま2人と自分、3人で家族になれたらいいのに・・・。 ホーチミンの街で自分の力で生きる子供達の姿にある種の人達は 痛々しさを感じてしまうだろうか。 良い悪いではなく、その状況の中でとにかく彼らは生きていかなければならない。 その潔さ、たくましさに私は天晴れ、と思った。 ホーチミンにやってきて1日目、お腹がすいて売り物の肉まんをジッと眺めているトゥイ。 肉まん売りの少女がトゥイに声をかける。 「仕事したいの?」 「うん」 「あそこから束で絵葉書を買い取ってそれをバラにして売る。金が金を生むんだ。」 ニコリともせずにそう言ってホイ、とトゥイに肉まんを1つ渡してくれる。 し、渋い!渋すぎる!! それに従って絵葉書売りをするトゥイ。でも全然売れない。(笑) すると麺の屋台で働く少年がこう言う。 「バラの花を売る仕事がある。あそこで紹介してもらいな。」 そしてこの少年もトゥイに麺を一杯ご馳走してくれる。 「一杯目はタダだぜ。」 コ、コイツも渋い!! この世の中、子供が生きていくのは大変。 だからさりげなく助け合いながら生きていく。 生き抜いてことだけが全てな子供に対し、 一方大人たちはいろいろな人生のしがらみがあって複雑。 どうしてシンプルに幸せを掴もうと思わずにクネクネ曲りくねった道を進むのか・・・ ランとハイを見ていてトゥイにはものすごく不思議。 だけど大好きな2人だから絶対に幸せになって欲しいのだ。 オートバイであふれかえるホーチミンの夜の街並みがノスタルジックで美しい。 いつか私もあの車とオートバイをうまくかわしながら涼しい顔で ホーチミンの道を渡れるようになれるかな、なんて考えながら 心地良いハートウォーミングなおとぎ話の世界に浸る98分。 地球でいちばん幸せな場所 オフィシャルサイト アメリカ・ベトナム合作 #
by sabunorihk
| 2008-08-10 08:06
| 合作映画
京都の老舗茶屋の主人、八木圭(香川照之)は先祖が中国から持ち帰った 雌黒金茶の呪いを信じ、妻の死後お茶の世界から遠ざかるようにして暮らしている。 1人娘の美希子(戸田恵梨香)はそんな父親を立ち直らせようと雄黒金茶を求めて 台湾へと渡るのだった・・・。 その昔中国に存在した雄黒金茶と雌黒金茶。 この2つのお茶をめぐるエピソードを紹介した冒頭のアニメーションが圧巻。 そのままラストまでアニメーションでもよかったんじゃ・・・と思うほど。(笑) タイトルになっている「闘茶」が中心の緊張感あるストーリーかと思いきや、 そちらよりも親子の愛がテーマの物語だった。 更にもっと落ち着いたドラマかとも思ったが、これまた期待を裏切る にぎやかなストーリー展開で。(笑) お茶の世界の精神論や背筋をただしたくなる静の時間を期待してしまった方には ちょっと肩すかしな作品かもしれない。 公開2日目、私の観た回は立ち見が出るほどの客入り。 (不思議!F4人気なのか!?) お茶の世界を期待して来られていたとお見受けの年配の方々は おそらく期待はずれだったのではなかろうか。 ぐうたら&オンナにだらしないオヤジと化した圭を演じる香川照之と しっかり者で行動派の戸田恵梨香の演じる美希子のコンビネーション、そして 美希子とそんな美希子に惚れてストーカーの如く神出鬼没な和菓子屋のバイト仲間 月彦(細川よしひこ)のコンビネーションがそれぞれ絶妙。 美希子の家の老舗お茶屋、バイト先の和菓子屋さん、ご近所のお菓子屋 (雑貨屋?)さん、川で気持ち良さそうに泳ぐ鯉、お茶会を開くお寺さん・・・ 彼らが住む京都のご近所風景や日常もほのぼのしていて楽しい。 それに対して台湾パートは台湾であった意味があまり見出せないというか。 台北らしさを描ききれていない感じがして残念。 時々姿を変えて現れるエリック・ツァン(曾志偉〉が物語の指南役として ともすれば脱線しがちな物語の水先案内人となってくれる。 しかし1つ発見。 彼のあの姿は見えなくても声だけで「どこかにいる!」とすぐわかるダミ声。 あれって北京語だとそれほど映えないのだ、ということが判明。 どうでもいいハナシですが。(笑) 観終わるとなんだか無性にお茶を飲みたくなる。 日本茶でも中国茶でも紅茶でも珍珠奶茶(パールミルクティー)でもなんでもOK。 結局のところ、大切なのは何を飲むかじゃなくて誰と飲むかなんだよね。 月彦がポロリと言った一言はまさに名言。その通り。 闘茶 オフィシャルサイト 台湾・日本合作 #
by sabunorihk
| 2008-08-04 11:36
| 合作映画
香港のあちこちに存在する巨大な邨(公団住宅)。 敷地内に立ち、その団地の何百とある窓を見上げながらいつも思うのは、 「それぞれの窓にはそれぞれの人生があるんだよな」ということ。 + + + + + + + + 香港のとある巨大公団住宅に住む主婦たち。 日本では平日となればお高いレストランはランチを楽しむ主婦でいっぱいだが 香港では茶餐店で師奶(しーない:主婦)たちがおしゃべりに花を咲かす。 そんな師奶と呼ばれる年頃の女性たちがこの物語の主人公。 窓の数だけ人生があるということは窓の数だけ悩みもいろいろ。 ある者は離婚が怖くて夫の浮気を問いただせなかったり ある者は家族の中で自分の存在価値を見つけられなかったり ある者は働かない夫にかわって必死に働き4人の子供を養うものの、 ある日突然クビを言い渡されたり・・・。 こんな彼女たちがある日ベリーダンスと出会うことから日々の生活、 家族とのかかわりが少しづつ変化していくのだった・・・。 いつも観慣れている香港映画と比べるとかなりの異色作だ。 そこにいるのは決して若くもなく、裕福でもない香港の中年女性たちの リアリティあふれる姿。 練習中に堰を切ったように声を出して泣き出す女性。 それを見た仲間が「泣きたいときは思い切り泣けばいいのよ」というかたわらで 「泣いたら何かがかわるのかしら」と淋しげにつぶやく者がいて。 自分たちの住む公団住宅の中だけが世界の全ての彼女たちが、 ベリーダンスを通して自分を大切にすること、心から笑うことを取り戻していく。 腰にスカーフを巻き、キャーキャー言いながら勇気を出してお腹を出す彼女たちは まるで少女のように愛らしい。 こんな女性の姿を優しい視線で描くリー・コンロッ(李公楽)監督は今後要注目。 この作品では女性とともにその夫たちの心の変化も描かれている。 ベリーダンスを習う彼女達の夫の反応もさまざまだ。 みっともない!と大反対する夫 まるで無関心の夫 妻の笑顔を久しぶりに見た、と気づく夫 思いつきで始めた趣味のベリーダンスが夫婦の関係にまで影響を与えるとは 彼女たち自身でさえ思いもよらなかったはずだ。 例えその結果が良い方向へ向かうとは限らなくても、 彼女たちは1歩踏み出すことの大切さを知ったことに変わりはない。 なぜかわからないままに最初から最後まで涙が止まらなかった。 私の今年のベスト1になりそうな予感さえする。 いろいろな人にぜひ観て欲しい秀作だ。 アジア新星流 FOCUS FIRST CUTS @シネマート心斎橋 #
by sabunorihk
| 2008-07-25 11:39
| 香港映画 ま行
淡い恋心を抱くスーピン(リー・チエ:李傑)とファントウ(チャン・トンファン:張登峰)兄弟。 文化大革命の影が残る1978年、中国東北部の田舎町を舞台に 幼い弟ファントウの目を通して映し出される兄スーピンと少女シュエンの、 そして兄弟ファントウとスーピンの物語。 工場勤めをサボり、隠れ家でラジオを聴いて過ごすスーピン。 ラジオから途切れ途切れに聞こえてくるのはまだ見ぬ異国の音楽だ。 食堂で餃子を食べる時には胸元からマイ・フォーク&ナイフを取り出し おもむろに餃子を食べ始める。 滑稽にも映るのだが彼が異国に強い憧れを抱いているのがわかり微笑ましい。 時代はまさに文化大革命後。 このスーピンのように西洋文化に強い関心を持つ若者はたくさんいたのだろう。 情報がほとんどないだけに垣間見える世界から想像を巡らし、 その憧れは更に強くなるに違いない。 それにしても・・・このスーピン、仕事はしない、人の金や工場の銅を平気で盗む、 それを悪いことだとも思っていない、とロクでもない若者だ。 (もしかしたらこの時代、スーピンみたいな若者はいくらでもいたのかもしれない) それらの悪事が発覚するたびに母親は激怒し彼の頭を殴りつけるのだが わかっているのかいないのか、彼の素行が変わることはない。 そんな兄のとばっちりで「不良の弟」というレッテルを貼られ、 同級生からいじめられるからファントウはたまらない。 ついには兄に対して心を閉ざすようになってしまう。 このファントウという男の子、面構えがまた子供らしくなくドッシリとしている。 そして物事の本質を見抜いてしまうかのような瞳が印象的だ。 やがてスーピンは兵役へ。 あれだけ母親に叱られ続けても素行のよくならなかったスーピンが兵役へ行くことで 驚くほどの成長を遂げる。 それはもしかしたら「兵役によって」というよりも、そういう「時期」だったのかもしれない。 兵役へ出る朝、列車に乗り込むスーピンをお見送り大泣きする母。 このシーンの見せ場は離れた場所からそっとスーピンを見送るシュアンの姿のはずが 私にとっては大泣きして別れを悲しむ母親の姿の方がはるかに印象的だった。 あれだけ何度も見放してしまったかのように見えた息子への母の愛情の大きさが。 冬の寒々しい景色に包まれた田舎町。 線路を黙々と歩く兄弟の後姿。 ドラム缶の青、兄弟2人の着る上着の青。 冬の空気すら青く見える。 この田舎町の冬以外の季節の風景は一体何色なのだろう。 1978年、冬 オフィシャルサイト 中国・日本合作 #
by sabunorihk
| 2008-07-06 11:40
| 合作映画
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