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家で待つ妻のためにケーキを買う男(張震:チャン・チェン)。 ケーキを抱えて車へ戻ると隣にピッタリと二重駐車されて車が出せない。 近所の床屋の主人(高捷:ガオ・ジェ)に車の持ち主について尋ねると 「このアパートの3階に住む住人だろう」と言う・・・。 こんな小さな出来事から始まる長い長い一晩の物語。 男はケーキを手に一刻も早く家に帰りたい。 だけど次から次へと事件が彼を襲う。 それは身も縮むような怖い出来事だったり ホロリとさせられる切ない出来事だったり やめて〜!と思わず叫んでしまいそうな苦笑いの出来事だったり・・・。 車で連れ去られたりタクシーに乗車したりとその場所を離れるはずが 気がつくとまた床屋に戻ってきてしまう。 最初に床屋を訪れた時、主人は「本日休業」と言って店内で修理をしていた。 次に男が訪れると「本日休業」にもかかわらずお得意さんの髪を散髪していた。 そのまた次に訪れると店は閉めて夕飯の支度をしていた。 その次に訪れると近所の仕立屋(杜汶澤:チャップマン・トゥ)と一緒に夕飯の時間。 そのたびに男は「まだいたのか!?」と床屋に驚かれるのだ。(笑) 帰りたいのに帰れない主人公の男と一緒にイライラしながら、 それでもこんな不思議な一晩の出来事をどこかワクワクしながら見守る私がいる。 この物語の登場人物はその背景がどこか切なくて、それでも必死に生きていて。 だけどそれを笑いのオブラートで包んで見せるセンスの良さ。 この鐘孟宏(チョン・モンホン)監督は町の片隅で普通に生きる (実は全然普通じゃなかったりするが 笑)人達にスポットを当てて サラリと描くのがうまいなぁ、と感心。 監督曰く「自分は撮りたい映画を撮って、どう感じるかは観客におまかせ」 というスタンスだという。 これともう1つ「子供と犬は利用しない」という発言を聞いて、 完全に監督のファンになってしまった。 この作品はぜひとも一般公開して欲しい。 いや、するべきでしょう! 人生はひょんなことから思わぬ方向へと転がって幸せも悲しみも背中合わせ。 一歩先の未来は誰にもわからないけれど、だからこそ人生はいとおしい。 毎日同じことの繰り返し・・・なんてぼやいているあなた。 ちょっと店先に車を駐車してみたらそこには新しい何かが待っているかもしれない。 ・・・しかしラストシーンのその後の展開に少しだけ胸騒ぎがしたのは私だけだろうか。 あの車のトランク・・・。 <大阪アジアン映画祭2009にて鑑賞>
by sabunorihk
| 2009-03-16 23:59
| 台湾映画
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