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四川省から広東省の工場へと出稼ぎに出てきたジャスミンは16歳。 ついた仕事はアメリカ向けのジーンズ工場での糸切り作業。 時給7円という賃金で休みはほとんどなく、1日の就業時間は18時間となることも。 ジャスミンが工場で働き始めて3ヶ月。 給料はまだ1度も手元に届かない。 給料が滞っているのだ。 工場側は男性より女性を雇う傾向があるという。 女性の方が真面目に働き忍耐強いからだ。 食事代は少ない賃金から差し引かれ、少しでも規則違反を犯したものは 厳しい罰金が待っている。 そうやって工員たちを厳しく管理していかなければ、 奴らはほんの少しの金のためにすら殺人だって犯しかねない。 そう語る社長と工員の間には「信頼関係」という言葉は浮かんでこない。 それでも雇う側、雇われる側双方にとってアメリカの得意先への「納期」は絶対厳守だ。 これを守らなければ依頼は別の工場へと移り、工場の存続は困難となる。 そうなれば工員たちもまた自分の首を絞めることとなるのだから。 仕事に追われる毎日だがジャスミンを始め若い少女たちには夢も小さな楽しみもある。 寮のみんなで夜市へ出かけたり、両親に送るため衣装を着て写真を撮ったり。 ジャスミンの現実からの逃避は空想の世界で物語を創作すること。 毎晩眠い目をこすりこすり日記だってつけている。 ある時ジャスミンはふと思いつく。 アメリカへ渡るジーンズのポケットに手紙をしのばせてみたい、と。 「このジーンズを履くあなたへ。 あなたは何歳ですか? 私と同じくらいの年齢かしら。 こんなに大きなサイズのジーンズを履くなんてどんな暮らしをしているのでしょう。」 このシーンを観ながら、私は「旅するジーンズと16歳の夏」を思い出した。 彼女たちが無邪気に履いていたあのジーンズはもしかしたらジャスミンたちが 眠い目をこすりながら残業して仕上げた中の1本だったのではないか、と。 中国の工場から出荷する時の単価はUS$4のジーンズが10倍の値段で アメリカの市場に出回る。 工場の社長が提示したこの取引単価は工場側にとっては甘い蜜を吸うほどの 儲けは出ない。 しかしこのUS$4という価格に一体どれだけの工員の生活がつまっているのだろう。 それでも箱から取り出された新品のジーンズが並ぶのは最初から 「Sale」と書かれたコーナーだ。 これはアメリカに限ったことではない。 日本だって同様だ。 「私たちがこの映画を観ているわずかな時間に彼らは50本のジーンズを完成させる」 このメッセージが劇場のふっくらとした椅子に身を沈めている私の胸に突き刺さった。 女工哀歌(エレジー) オフィシャルサイト アメリカ映画
by sabunorihk
| 2008-12-25 13:00
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