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大学卒業間近のミンシャン(東明相:イーストン・ドン)は自転車での 台湾島一周の旅に出る。 高雄からスタートする1週間の旅の物語。 あるときは風に吹かれ、あるときは日に照らされて輝く海の横を通り抜け、 あるときは豪雨に打たれながら走り続けるミンシャン。 夜は海辺でギターの練習をしながら野宿したり、 途中で知り合った青年の実家にお世話になったり、 小学校の教室へ宿泊させてもらったり。 なにしろ文句なく台湾の風景が心に染みる。 台湾の風景というのは訪れたことのない場所なのになぜかどこか懐かしく 心にしっくりと馴染むから不思議だ。 そして出会う人たちとの束の間のふれあいも心地良い。 自転車で走るミンシャンに対して同じ道路を走る車の中から、そして道端から 「がんばれよ、学生さん」「乗っていかないか」さまざまな声がかかる。 見知らぬ人に優しいまなざしを向ける台湾の人々。 実際に台湾へ旅してみると人のさりげない温かさが心に残る。 なのでこれらのシーンもあぁ、実際そんな感じなんだろうなぁ・・・と説得力がある。 映画撮影のクルー、カナダから母親に呼ばれて台湾に戻った青年、 もうすぐ小学校の教師を退職する女性、数年前に友人を亡くしたツーリング中の男性、 リトアニアからやってきたモデルの女性、そして旅の途中で会いに行く祖父母。 聴覚障害を持つミンシャンは(実際にイーストン・ドンも聴覚障害を持っているという) 出会いの中でそれほど多くの言葉を語るわけではない。 しかしその口から出るシンプルな言葉は優しさにあふれ、言葉というのは実のところ それほど重要なものでもないのだ、ということを改めて教えてくれる。 旅の後半、パンクした自転車を通りかかりの同じく自転車ツーリング中の男性に 修理してもらう。 ポケットからお礼のお金を出そうとするミンシャンに笑顔で男性は言う。 「僕も今までいろいろな人に助けてもらってここまで来た。 だから今度は誰かを助けることができてとても嬉しく思っているんだ。」 こういう気持ちをサラリと口に出せる彼はとても素敵だった。 「なぜ大学を休んでまで旅に出た?」と聞かれると彼の答えはシンプルにして明確だ。 「今しかできないことだと思ったから」 ・・・この意見には大賛成だ。 その昔、私が香港に住もうと決心したのと前後して、ある人から仕事の誘いがあった。 自分の働く会社で一緒に働かないかと。 その人は私が人間的に大好きな方で(もちろん今でも)その彼の下で 働くことができるのはとてつもなく魅力的なことだった。 さすがの私も一瞬悩んだ。 香港へ行っても将来どころか仕事が見つかる保証すらなかったのに対し、 彼の誘いを受ければ安定した職と彼からさまざまなことを学ぶことができるのだ。 だけど結局私は香港行きを選んだ。 理由はやっぱりミンシャンと同じ。 「今しかできないことだと思うから」そう誘ってれた方に言ったことを思い出した。 2007年台湾映画興行収入1位の作品だという。 こういう作品が1位になる台湾というのもまたステキだ。 <台湾シネマコレクションにて鑑賞>
by sabunorihk
| 2008-12-06 22:00
| 台湾映画
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