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※ この感想は物語の結末に触れています。 貿易会社を経営するプレイボーイの捍東(ハントン)(胡軍:フージュン)は 一夜の遊びのつもりで大学生の藍宇(ランユー)(劉燁:リウ・イエ)を誘う。 一方の藍宇もまた小遣い稼ぎと割り切って捍東の誘いに応じる。 そんな出会いから10年にも渡る2人の愛の物語。 あらすじを書いてしまえばオーソドックスなラブストーリーだ。 この作品にとって男性同士のラブストーリーであるというのはそれほど重要ではない。 インタビューでリウ・イエもそのあたりを意識しすぎることなく演じたと語る。 一方の胡軍は捍東の心の動きを演じることにかなりてこずったようだ。 最後まで悩みながら捍東を作り上げていったという。 そんな2人の役作りへの取り組みはピュアでまっすぐな藍宇と どこかで自分を抑えるようで複雑な心の持ち主の捍東を見事に表現していると思う。 關錦鵬(スタンリー・クワン)監督がリウ・イエに言った言葉が印象的だ。 「君はこの映画の中で胡軍を愛さなくてはならない。彼におぼれるんだよ。」 その言葉通りこの作品のリウ・イエは確かに胡軍を愛していた。 胸が締めつけられるほどに。 2人の関係が始まるときから捍東は言う。 「お互いの全てを知ってしまったら2人の関係は終わりだ。せいぜい楽しもう」と。 初めて人を好きになってしまった藍宇は年上の彼の言葉に素直にうなずき 時おり心配げに捍東に「もう全てをわかってしまった?」と問う。 いずれ別れはやってくる。 その時に少しでも傷を深くしないようにと藍宇は捍東への想いを押さえようとする。 だが、そんな気持ちとは裏腹に彼への愛情は日に日に増していくのだった。 捍東の別の男性との浮気、女性との結婚、そして離婚。 プレイボーイながらも捍東はどこかで人並みな生活を手に入れようとする。 別れと再会を繰り返す2人。 別れのたびに藍宇は悲しみに打ちのめされる。 泣いて捍東を罵倒したところで、捍東に再会し抱きしめられると どんなに彼を愛しているかを思い知らされてしまうのだ。 一方の捍東も10年かかってやっと藍宇が運命の相手だと気づく。 しかしそんな2人の間には悲しい結末が待っている。 目をさますことのない藍宇の横で崩れるように膝を抱えて声を出して泣く捍東。 どうして人が大切なものに気づくのはいつでも遅いのか。 黄品源の唄うテーマ曲をバックに捍東が運転する車越しに見える移りゆく 寒々しい風景が美しいラストシーン。 藍宇への思いを抱えてうっすらと微笑む捍東の姿が切ない。 2001年 香港映画
by sabunorihk
| 2008-11-05 19:06
| 香港映画 ら行
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