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確か2度目の香港旅行。 街のあちこちの映画館で「人民英雄」の看板を見かけた。 観たいな、と思いつつ時間もなくそのまま帰国。 その後ビデオ発売記念に行われた1度だけの劇場上映でやっと観ることができた作品。 ある日の閉店間際の荃湾・宝隆銀行。 2人の若い男が入店してくる。 彼らの目的は借金に困っての銀行強盗。 ところが弟分が持病の発作を起こし、計画はあきらめて銀行を去ろうとした時 持っていた銃をガードマンに見られ引くに引けない状態に・・・。 成り行きで客や行員を人質にとり銀行に立てこもるはめになる2人。 そんな人質の中に指名手配中の殺人犯コー(ティ・ロン:狄龍)がいた・・・。 おもしろい!とにかくラストまで息つくヒマのないおもしろさ! 79分という短い時間の中に実にシンプルに、かつスリリングなストーリーが展開される。 まずは何はともあれティ・ロン(狄龍)だ。 そのすごみであっという間に銀行強盗の2人に替わって警察側との交渉に出る。 逃走用の車の手配と自分の身代わりに服役中の恋人アピン (エレイン・ジン:金燕玲)の釈放だ。 そこで登場するのが前回コーを取り逃がしたチェン刑事(レオン・カーファイ:梁家輝)。 第一声が「よりによって・・・今日は女房の誕生日だっていうのに・・・」だって。 人質に対しては別人のように優しい一面を見せながら、ふとしたきっかけで いきなり冷酷な面を見せるコーの一瞬の変化が非常に怖い。 でもそれがとてもリアル。 人質たちもコーと親しげに世間話をしたり顔色をうかがって怯えたりと忙しい。 そんな中警察の動きに苛立ったコーが言う。 「人質の中から1人だけ死んでもらうことにする。選ぶ方法は・・・ホーマにしよう!」 ホーマというのは「ホ~~~マ!」で一斉に手のひらか甲を出し、 数の多い方が勝ち抜け・・・というグーパージャンケンみたいなもの。 恐怖のあまり声も出せずに練習させられる人質に 「声が小さい!声がなくちゃホーマじゃないだろう」 とツッこむコー。 人質たちが恐怖に顔を引きつらせながら必死に「ホ~~~マ!」とやるシーンは 怖くておかしくてイー・トンシン(爾冬陞)監督、うますぎる! 実は銀行強盗のうちの1人、兄貴分アサイはトニー・レオン(梁朝偉)である。 私はこの作品で初めて彼を知った。 まだ若くて身体つきもポッチャリした20代のトニー。 この作品の後「悲情城市」で彼を観た時、同一人物だとはわからなかった。 そしてコーの恋人アピンを演じるエレイン・ジン(金燕玲)。 はすっぱで迫力満点ないいオンナを演じて見事! 「一緒に逃げよう」と誘うコーに対し 「誰がそんなことを頼んだ?逃げたければ1人で逃げれば」 と鼻で笑う。 この2人(トニー・レオン&エレイン・ジン)はこの翌年、香港電影金像奨 助演男優賞、助演女優賞をともにこの作品で受賞している。 納得、である。 そして衝撃のラストシーン。 それぞれの人物をスローでカメラが追う。 このラストシーンを観ながら「人民英雄」とは誰を指しているのだろうか、と ボンヤリと考えた。 1987年 香港映画
by sabunorihk
| 2006-01-24 21:22
| 香港映画 や行
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