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サモハン、お久しぶり〜そしておかえりなさい! ・・・というワケで「SPL(殺破狼)」である。 SPLとは中国占星術で反乱を司る「七殺 破軍 貧狼」の3つの星を意味する。 これらは3人の重要登場人物サモ・ハン(殺)ドニー・イェン(破)サイモン・ヤム(狼)を 表しておりそれぞれ「破壊」「対立」「強欲」の象徴である。 ふぅ〜ん、そうだったのか・・・。 証人を護送中何者かに証人が暗殺されるところから始まる。 暗殺された証人夫婦の子供ホイイーを養女としたチャン(サイモン・ヤム:任達華)。 それから3年後・・・明日で早期退職をするチャンにかわり捜査班の新しいリーダー マー(ドニー・イェン:甄子丹)が着任。 チャンは最後の大仕事にポーの麻薬密売アジトの壊滅作戦を実行する・・・。 私が一番落ち着く路線の香港映画。 むやみにお姉ちゃんがドラマに絡んでこないのも好ましい。 それに公開劇場もこれまた渋くて嬉しい限り。 ・・・これはただ単にオシャレな単館やシネコンでやらない理由があるのだろうけど。 (ええ、客がそんなにたくさんは・・・ねぇ) でも決して負け惜しみではなく、この映画にはこの劇場がかなりマッチしているし 客層もこれまた渋くていい。 だいたいが男性1人でぷらりと。 中には女性や(大方がドニーファンであろう)どう見てもヒマ潰しのサラリーマンも。 そんな場末感がなんとも言えず肌に馴染むわぁ・・・好き好き。 ストーリーに関しては「警察がこんなコトしちゃやばいことくらい犬でもわかる」的な 展開な上、どう考えても黒社会のドン、ポーの方が貫禄十分で そちら側に感情移入しちゃいがちで困ったりするのだが・・・。 でもその正義とは何かが曖昧な部分がまたうまい作りだな、と感心したりして。 (・・・ところで「サモ・ハンの息子、ティミー・ハンも出演」とのことだが、 どの役をやっていた人物なのか誰か教えて!) 「サモ・ハンのスーツのパンツは絶対ノビノビ素材だよね。 じゃなきゃお尻裂けるだろう・・・」なんて余計なコトを考えつつ 60歳寸前にしてあのアクションの切れの良さに唸り、 サイモン・ヤムの今風に言うとエロかっこいいおやじぶりに目尻を下げ、 (50過ぎてあのスタイル・・・「Mr.スーツくん」と呼びたいくらいスーツがお似合い♡) 不必要に胸元を開けたドニーの黒ずくめの衣装とパンチくんみたいな髪型に ド胆を抜かれつつ、やっぱり技の見せ場ではスローになる彼のアクションに見惚れる。 なんだ。 結局のところどんな作品でもやっぱり香港映画には思い切り評価甘々なんだな。 ・・・と思われるかもしれない。いや、事実そうなんだが。 だけどこの作品は本当に見ごたえあり。 だからと言って無理にヒトには薦めないけど。 観るヒトだけでコソコソ楽しんで盛り上がる映画かもしれない。 それにしても因果応報。油断大敵。 最後の最後まで気を抜いちゃいけないし、 やっぱりやったコトは自分や家族にかえってくるのよ、お気をつけあそばせ! SPL 狼よ静かに死ね オフィシャルサイト
by sabunorihk
| 2006-03-13 21:10
| 香港映画 あ行
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