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実は結構金城武くんが好きだ。 昔香港にいた頃初めて彼を知った。 もちろん香港のテレビや映画で観る彼がしゃべる言葉は北京語もしくは 広東語なワケで、その頃の私の素朴な疑問は 「このヒトは一応日本人とはいうもののキチンとした日本語がしゃべれるのだろうか」 というコトだった。 まぁ、その疑問も「恋する惑星」であっという間に解決したのだが。 そんな金城くんが「恋をする者にとっては一瞬一瞬が永遠。 シルヴィア・チャン監督の作品にはデビューの時からいつか出演したいと思っていた」 そう語って1999年、1本に絞って出演したのがこの作品だそうだ。 友人宅のパーティで知り合いお互い惹かれあう17歳の高校生シューヤウ (ジジ・リョン)と19歳のミュージシャンを目指すホークァン(金城武)。 1977年という時代がそうなのか、香港の男女交際に対する親の考えが一貫して 厳しいのか(今はよくわからないがちょっと前の香港では確かに男女交際に関して 考え方が意外にカタイ、というハナシはよく聞いた) 思い切り親の干渉によって2人は別れさせられホークァンはそのまま 日本へ留学することとなる・・・。 いつも思うのだが基本的に香港人は日本人に比べてより親思いだ。 この作品でも自分の思いは(自分の、もしくは相手の)親にキチンと言うものの、 結局は相手と別れることにするのだ。 もっと若い頃なら好きあっている2人を引き裂くシューヤウの母親を「鬼め!」と 思ったのかもしれない。 でも今この映画を観るとなんとなくシューヤウの母親の気持ちもわかってしまう。 (自分には子供がいるワケでもないのに・・・不思議なもんだ) 考えに考えたシューヤウが寝ている母親の枕元に座って 「ママ、私のコトはいないものだと思って」とホークァンと共に暮らしていきたいと 告げると狂ったように娘を殴りつける母親。 (母親役のエレイン・ジン・・・やっぱりうまい女優だ) このシューヤウの母親とホークァンがそれから10年くらい後に 懐かしそうに何のわだかまりもなくシューヤウの帰りを待ちながら会話するシーン。 ちょっと年をとってすっかり娘を頼りきっている母親といっぱしの大人になった 娘の昔のボーイフレンドの何気ない会話。 この作品でいちばん好きなシーンかもしれない。 もう1人、注目するのがシューヤウの高校時代の親友チャンリーを演じるカレン・モク。 主役の2人だけでは甘々なラブ・ストーリーになってしまいそうなところだが、 彼女がシューヤウとホークァンの間で微妙な役どころを演じてうまく物語の アクセントになっている。 2人の物語はその後1984年にシューヤウが仕事で日本を訪れて 偶然ホークァンに再会し、1999年まで続く。 だけど・・・人生って一度タイミングを踏み外してしまうとその後チャンスがあろうと 2人がお互い惹かれあっていようとどこかで何かがほんの少しずれてしまって 結局平行線のままだったりするのかもしれない。 最後にホークァンが香港へ帰るシューヤウに手渡した箱。 その中にあるものを見た時、スクリーンのシューヤウよりも私の方が 大泣きしてしまったのはどうしてだろうか。 異国の日本でシューヤウに会いたくて仕方がなかったあの頃のホークァンの気持ち。 そしてその気持ちのかけらたちと決別することを決めた今のホークァンの気持ち。 それが切なくて胸にズシン、と響いた。 香港でも日本でもそして世界中どこにいたって見上げる空は1つ。 1999年 香港映画
by sabunorihk
| 2006-04-27 20:50
| 香港映画 か行
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