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不思議な映画だ。 言ってしまえばある意味 しょーもない作品なのにいたく 気に入っている自分がいる。 整体医院を営む父親シウボウ (アンソニー・ウォン:黄秋生)が謎の組織に連れ去られる。 日頃から自分はかつて 秘密組織に属していたという 父親の胡散臭いハナシに うんざりしていたニッキーと ナタリーだったが父親救出のために兄妹一致団結して 敵に立ち向かう・・・。 なんと言っても一番嬉しかったのは午馬(ウーマ)の 健在ぶりだった。 シウボウの整体医院の常連、飲食店経営のおやじ。 今は孫の成長を一番の楽しみとしてのんびり暮らしているが昔の彼は・・・。 どことなく逆さ絵を彷彿とさせるとぼけたお顔も久しぶりで、更に彼の恐ろしく軽やかな (ってワイヤーアクションだが)アクションシーンまで拝めるとはこの上なき幸せ。 普段はケンカばかりだが 父親仕込みのめっぽう強い カンフーで助け合いながら 父親を探し出す兄妹2人が 何しろかわいくてたまらない。 兄ニッキーはこの作品の監督&脚本も兼ねるスティーブン・フォン(馮德倫)。 ちょっと茶髪すぎませんか? とは思うものの妹の友達に ベタ惚れのにやけた顔も かわいいから許そう。 それにしてもこの童顔 (髪型のせい?)ですでに 30代とは・・・ やっぱり香港人って不思議に若いヒトが多いなぁ。 (ところでプロフィールにある「アマチュア・マジシャンの顔を持つ・・・」って一体?) そして妹ナタリーにはジリアン・チョン(鍾欣桐)。 さとう珠緒似のかわいらしい彼女のカンフーアクションや男勝りの彼女が 好きなヒト(ダニエル・ウー:呉彦祖)の前だけで見せる乙女心には 男の子だったらズキュ〜ン!とやられちゃうだろうなぁ・・・。 そのダニエルが演じるジェイソンもまた意外な顔を持っていたりして・・・。 更に光頭(スキンヘッド)でいい感じに悪役のロッコを演じるマイケル・ウォン(王敏徳)。 いつもは彼の妙に高い声でしゃべるつたない広東語にハラハラしてしまう私だが (って私に言われる筋合いはないよな)今回のセリフは全編英語。 初めてハラハラせずに彼の演技を楽しめてしまった。 自分をこんな身体にした犯人への復讐に燃える半身不随の彼のそばには いつも思い切り西洋人の息子が。 この息子がチビッコながらあなどれないのよね・・・。 なんだかとっても気に入ったのが劇中何度も出てくる2人の父親の呼び方。 ナタリーは「ダディ!」でニッキーは「老頭(オヤジ)!」 こんなところで家族の温かさを感じてしまう私はちょっとヘンかも。 メチャクチャにされた整体医院の室内の看板文字には思わずニヤリ。 ドラゴン・プロジェクト オフィシャルサイト
by sabunorihk
| 2006-07-21 20:34
| 香港映画 た行
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