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アジアの3つの国の作品からなるオムニバス映画。 「THREE 臨死」(DVD化にあたり「THREE 死への扉」に変更?)では 香港・韓国・タイ、「美しい夜、残酷な朝」では香港・韓国・日本、 そして第3弾の本作では香港・日本・タイからの3作のオムニバスで構成されている。 前2作の香港映画はかなり好きだった。 怖さもあるが映像の美しさが際立っていたし、行動は常識を外れていても 登場人物の心情が手に取るようにわかる良質の短編作品だった。 なので本作も公開を楽しみに待っていて劇場へと足を運んだのだが・・・。 残念ながら今回の「隣人」は明らかに前2作とは違っていた。 はっきり言えばDVDで十分、と思ってしまった。 これは香港編だけに限らず日本編「闇」もタイ編「記憶」も同じ。 映画を観て1週間もたたないのだが感想を書こうにもほとんど記憶に残っていない。 先が読めてしまう安易な作り。 エンディングにはひねりをつけてるのだが、観ている側をうならせるほどでもない。 公開前にさんざんテレビで騒がれた主演のディラン・クォ(郭品超)だが、 彼の良さ(が何かもよくわかっていないのだが)を活かしきることができず、 別に誰がやってもよかったのでは?というのが私の感想。 ただ1つだけ鮮烈に心に残ったのはある人物の死に方。 あまり詳しくは書けないがあんな風にもがいて死ぬのだけは勘弁と印象に残った。 最近は邦画を観て田口氏が出ていないと物足りなくて物足りなくて・・・。(笑) この日は2本ハシゴした邦画の両方に田口氏が出演していて大満足。 かたや精神科医、かたや殺人鬼とオールマイティに役をこなす彼。 3つの中でどれか1作品を選べ、と言われたら・・・ あえて挙げればタイ編「記憶」だろうか。 これもやはり上質の作品とは思えないが、「自分の子供に対する恐怖心」というのは ちょっとおもしろいかな、と思った。 「隣人」では浴槽、「闇」では川や水溜り、「記憶」ではプールや雨と 3つの作品に共通しているテーマは「水」。 そんなワケでやっぱり亡霊が去った後の床は濡れているものなのだなぁ。 BLACK NIGHT オフィシャルサイト 香港・タイ・日本合作
by sabunorihk
| 2006-07-27 20:32
| 合作映画
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