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シャオジュー(シュー・ジンレイ:除静蕾)は果たして夫ワン・イー (トン・ダウェイ:佟大為)を愛していたのか。 彼でなくてもとにかく「誰か」を愛したかったのだ。 いや、それも愛したのではなく執着だったのではないのか。 そう感じた私にとってこの作品のタイトルは「我愛你」ではなく「我着你」に思えた。 そんな風にとらえてしまう自分は冷たいのかもしれないが。 「赤」が印象的な作品だった。 明るい健康的な赤ではなくちょっと暗めのえんじがかった赤。 ガツン!と鈍い音が耳に残るプールのシーン。 空(カラ)のプール一面に広がる血の赤。 そして陰気臭い湿った空気漂う廊下を通り抜けるとあるアパートの部屋。 そこで絶えず2人の言い争いが続く間ほとんど彼女が着ているのは 安っぽい真っ赤なサテンのネグリジェだ。 愛して欲しいが故にシャオジューが投げかける言葉は更に夫を遠ざける。 それさえも「愛」だとしても私だったら安らぎのないこの生活に さっさと終止符を打ってしまいそうだ。 ある日怒鳴りあっている自分の姿を鏡で見る。 眉間にシワをよせて口汚く相手をののしる自分の醜い姿を。 その瞬間に自分自身の姿に凍り付いてしまい、何もかもバカらしくなってしまうだろう。 「それは本当に人を愛したことがないからだ」 そう言われるかもしれない。 だけど相手を思いやる気持ちすらなくなった自分の愛なんてもういらない。 ラスト近くついにシャオジューは夫を手放したくないがために、夫の手足を縛り 逃げられないようにする。 逃げようと頭で窓ガラスを割って大怪我をする夫に対して彼女は何と言い放ったか。 「私が悪いんじゃない。本気じゃなかったのに」 この場に及んで自分を正当化する彼女に心底あきれ果てた。 もはや彼女にとって大切なのは夫ではなくやはり自分自身なのだ。 多分もう2度と観ることはない作品。 何が悲しくてこの夫婦の醜いケンカにもう1度付き合わねばならないのだろう。 「こんな愛し方もある」と言われれば「どうぞご自由に」と言うまでだ。 我愛你〈ウォ・アイ・ニー〉 オフィシャルサイト
by sabunorihk
| 2006-08-09 20:28
| 中国映画
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