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茶葉の入ったガラスのコップにコポコポと注がれる湯。 茶葉が揺れながらほぐれてコップの中で美しく踊る。 何ひとつ断定しない映画。 そんな印象。 大学院に通いながらお見合いを続けるウー・ファン(趙微:ヴィッキー・チャオ)。 硬いイメージの眼鏡に後ろでキュッとたばねた髪型、シンプルなジャケットに パンツスタイル、小脇にはいつでも何冊もの本をかかえている。 そんなウー・ファンに出会いなぜか惹かれていくチン・ミンリャン(姜文:ジャン・ウェン)。 ある晩彼はホテルでピアノを弾く華やかで美しい女性ランランと出会う。 彼女はウー・ファンとうり2つだった・・・。 ウー・ファンが語る友人とその家族のストーリーに興味をそそられるミンリャン。 曰く お茶の葉で占いができるウー・ファンの魅力的な友人。 彼女の母親は死化粧を施す仕事をしていた。 結婚後に彼女の仕事を知った父親は「気味が悪い」と自分の妻に 手袋をして生活させ、更に虐待をしていた。 ついに我慢できなくなった母親は夫を殺害してしまう。 それも娘であるウー・ファンの友人の目の前で・・・。 ストーリーが進むにつれミンリャンはウー・ファンが語る「友人」というのは ウー・ファン自身のことではないかと疑う。 そして自由奔放に誰とでもベッドを共にするランランは実はウー・ファンではないか、とも。 だけどラストまで謎は謎のままだ。 ウー・ファンの昼の顔と夜の顔。 辛い過去を語るのに三人称を使って他人事に装ってしまうのだろうか。 観客の私たちにはすべてが謎のままだがそれはそれでいいように思える。 そういった謎明かしがこの作品のテーマではないのだろう。 出会ってしまったためにお互いの存在によって生まれた感情のもつれと移りかわり。 それはまるで湯を注がれた茶葉のようだ。 緑茶がコップの中で出来ていく様のようになんとも不思議な味わいある作品だ。 そしてこの映像の美しさは・・・やはりクリストファー・ドイル氏であった。 (他のカメラマンの方にも頑張ってほしい、と思う今日この頃) 緑茶 オフィシャルサイト
by sabunorihk
| 2006-09-28 20:18
| 中国映画
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