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評価が真っ二つに分かれると思う。 だが私にとってはおそらく今年の私のベスト1映画となるだろう作品。 生は映画そのもの。 人はみな映画の主役。 他人の人生なのに主役と錯覚する人もいるがたいていが脇役か ワンカット出演がせいぜいだ。 出演シーンがカットされることだってある。 私はカットされた多くのシーンを集めている。 カットされたシーンを、また必要になった時に戻してあげるために。 今もあるシーンを戻すためにここへ来た。 こんな「天使」の独白から映画は幕を上げる。 時にはレストランの店員、時には取材記者、また時にはミュージカル役者となり 天使(チ・ジニ:池珍熙)は3人のこの物語の主役の間を自由に飛び回る。 映画監督を目指すも夢破れ香港で俳優となるリン・ジェントン(林見東)(金城武)は 10年ぶりに昔の恋人との再会を果たす。 かつての恋人スン・ナー(孫納)(ジョウ・シュン:周迅)は大陸で女優として成功しており 2人は監督ニエ・ウェン(聶文)(ジャッキー・チュン:張学友)の作品で かつての恋人同士を演じることとなる。 現実の3人の三角関係と映画の中の3人の人間模様。 2つの世界が交錯しながらミュージカル仕立てのお伽噺のような きらびやかな映像に心が奪われる。 実はこの作品、今年の最初にすでにVCDを購入していた。 冒頭のミュージカルシーンを観たところで思わずテレビのスイッチを消した。 「これは日本での公開を待って大きなスクリーンで観なければいけない作品だ」 そう心から感じたからだ。 「私は何よりも自分が大事なの」 そう言い捨てて自分のもとを去ったかつての恋人。 そんな女性を10年もの間忘れることができずにいたリン・ジェントン。 ダラダラ泣くわ、未練がましいわ、なんとも女々しい男なのだが (「女々しい」という言葉もすでに死語かもしれない) それでも忘れることができない苦しみが痛いほどわかってしまうのだ。 リン・ジェントンがスン・ナーに言い放つ心の言葉は私の胸に突き刺さった。 「僕の一番の過ちは何だと思う? それは自分が一番嫌うべきはずの種類の人を愛してしまったことだ。」 こんな女は自分が追いかける価値はない。 そうわかっていてもどうしても忘れることができない苦しみ。 リン・ジェントンはそんな自分を蔑んでいた。 遠い昔に忘れてしまった過去。 忘れようとした過去。 忘れられない過去。 忘れてはいけない過去。 ストーリーはシンプルながら「愛」についてストレートに語りかけてくれる美しい作品。 それに加え、華やかな映像(特に空中ブランコのシーンは幻想的だ)、 それと対照的な北京での雪の降る静かな風景、 主役3人による歌(さすがに張学友の歌唱力には圧倒される)、 チャイニーズテイストを施したミュージカルシーン・・・。 全てが私の心を魅了してやまない。 公開まで随分待たされたが待ちくたびれた甲斐があった。 日本語字幕で、大きなスクリーンで観ることができたことに感謝したい。 ウィンターソング オフィシャルサイト
by sabunorihk
| 2006-11-13 20:11
| 香港映画 あ行
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