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妻と子供を殺された中年刑事ルウ(チョウ・ユンファ:周潤發)と姉を失った シュー(チェリー・チェン:鐘楚紅)。 拳銃取引捜査で知り合い、若くないが故に足踏みをする2人のラブストーリー。 若い頃はチェリー・チェンの良さがまるでわからなかった。 だけど久しぶりに観たら今更ながらチェリー・チェンの美しさにほぉ〜っと唸る。 香港の田舎、ほとんど中国に近いだろう村で父と暮らす田舎臭いオンナ。 しかーし頬かむりをして野良仕事をしても美しいのよ。 その田舎臭い服装がより彼女のキレイな顔立ちを際立たせたりして。 ある程度年を重ねてからの恋愛は「好きだー!」と叫んで「私もよー!」と 返ってくるそんなにシンプルなものじゃないわけで。 お互いスパッと切り離せない過去があったり、 変な知恵がついた分ストレートな行動には出られなかったり。 この2人も傍から見てくすぐったくなるほどかわいらしいプラトニックな関係だ。 信号待ちをする2人の間でイチャつく若い(バ)カップル。(←死語?) それに触発されて(?)彼女の荷物を持ってあげつつルウがシューの手をとる。 照れてるくせに何気なさを装って2人青信号を渡っていく姿は なんともステキでやっぱり名ラブシーンだと今観ても思う。 この1980年代後半の香港は私にとって一番好きな香港。 尖沙咀(チムサーチョイ)のHMVの場所には・・・そうそう中国デパートがあったわ、 なんて街並みを見ながら懐かしくなる。 空港だってもちろん啓徳空港だ。 あのせわしない携帯電話もなくPP機(ポケットベル)の時代。 そしてテーマ曲は梅艷芳(アニタ・ムイ)が唄う名曲「月亮代表我的心」。 アニタもあの時代に輝いていた大好きな、そして手の届かない香港になってしまった。 あの頃の香港の宝。 ・・・それにしても若かりし日の周潤發はやっぱり「劇団ひとり」だ。 1989年香港映画
by sabunorihk
| 2007-03-01 19:59
| 香港映画 あ行
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