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そんな時代に地方の小さな町で暮らすある家族の物語。 集合住宅の通路(「テラス」と訳されていたが・・・どう見ても「通路」だ)に 小さなテーブルを囲んで食事を取るそれぞれの家族たち。 家族を思い出すとき目に浮かぶのはこの食事風景だ、と次男のウェイチャンは語る。 やりたいことも見つからず、何をやっても心ここにあらずで親に面倒をかける 長女フェイホン(張静初:チャン・チンチュー)。 長男ウェイクオ(馮瓅:ファン・リー)は知的障害を抱えているため気のいい次男 ウェイチャン(呂玉来:ルウ・ユウライ)とともにいつでも我慢を強いられる。 そんな3姉弟それぞれの目から見た家族の風景。 昔は日本でもそうだったのだろうがとにかくお母さんの存在感がスゴイ。 働いて働いて何でも家族のためにやるのだ。 長男の頭に針を刺して針治療はするわ、 家族に注射は打つわ、 布団は縫うわ、 料理はするわ、 町のお偉いさんの所へ足しげく通って子供の仕事を世話してもらうわ、 その仕事でヘマをした娘に代わって誤りにいくわ、 力仕事はするわ、 息子の見合いの手回しはするわ・・・ そんな中決定的に母親の存在感を描いたのは「死」について 無言で子供たちに教えるシーン。 母親は頭ごなしに叱りつけることなく子供たちに「自分達のやろうとしたことの恐ろしさ」を 視覚で教える。 こう見ていくとやっぱり「家族の中心は母親」なんだなぁ・・・と改めて思う。 しかしどんなに親が頑張って、子供に期待をかけても所詮子供なんて 親の思うようには育っていかないわけで。 結果的にしあわせなのかそうではないのかは別としてこの3人の子供たちも 誰1人親の思惑通りの道には進んでいかない。 特に女同士なだけに母親とフェイホンとの関係は壮絶だ。 「セブン・ソード」で観た時には「なんて可憐で美しい」と惚れ惚れした フェイホン役のチャン・チンチュー。 今回はほとんど最後まで世の中全てを否定するかのような顔つきで 自分をうまく表現できずイライラしている表情が印象的だ。 決して好きにはなれない女の子だが、自分自身自らを掴みきれないイライラ感、 やっと見つけたやりたいコトにそっぽを向かれてしまった絶望感は痛いほど伝わった。 それにしてもストーリーとは別のところで小さな驚きや愛らしさが散りばめられた作品。 例えば・・・ 子供たちが小さな「何か」(あれは一体何なんだろう?ランブータンのようなモノ)を 蹴ってサッカーのように遊んでいる。 そのボールにしているモノは火がついていてまるで火の玉を蹴りあっているかのようだ。 不思議。幻想的。でも怖い。(笑) フェイホンが束の間働く保育園の部屋ではズラッと一列にオマルが並び、 子供たちが一斉にそれに腰掛け、用を足している。 (この光景はなんともかわいらしい) それを端から1人1人お尻を持ち上げ先生が拭いてやっていくのだ。 一斉にその時用を足さねばならないのは・・・大変ではないのか??子供にとって。 食べたら出す・・・こういう訓練なのだろうか。 そしてフェイホンの木綿の白いブラウスと紺のスカートの愛らしさ。 彼女の部屋の白い壁に木の窓枠、こざっぱりとした美しいランプシェードにも目を見張る。 どれもこれも飾り立てないシンプル・ビューティだ。 やっぱり私はあまりにかわいらしすぎる欧米の花柄のカーテンや壁紙の部屋より アジア的なぬくもりを感じる素朴さに惹かれるタイプらしい。 決定的にバラバラになったかのように見えた一家。 しかし時がたち、家族が増えたり減ったりしながらもまたあのみんなで 食卓を囲んだ家へそれぞれが戻ってくる。 決して大好きばかりではないのに家族って不思議だ。 好きとか嫌いとかそういう次元のつながりではないのだ。 スクリーンを観ながらしみじみそう感じた。 孔雀-家族の風景- オフィシャルサイト
by sabunorihk
| 2007-05-31 19:52
| 中国映画
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