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彼らが幼少期を過ごした京劇学院での日々を描いた珠玉の作品。 1962年。 母親に手を引かれて9歳のアロン(後のジャッキー・チェン)が京劇学院へ やってくるところから物語は始まる。 京劇学院には13歳のリーダー的存在サモ(後のサモ・ハン・キンポー)や わずか6歳のピュウ(後のユンピョウ)もいた。 朝から晩まで京劇の練習に明け暮れて共同生活をする子供たち。 彼らの父であり母であるのは厳しいけれどドッシリとした愛情で彼らを見守るユー先生。 このユーを演じるのはかつてこの学院で学んだサモ・ハン・キンポー自身だ。 しかしやがて時代は京劇から映画中心の世の中へ・・・。 京劇学院の存続は困難になり、ついにユーは学院の閉鎖を決心することとなる・・・。 この京劇学院へ入学する時の決め事というのがすごい。 「絶命しても責任は取らない」だの 「卒業後は恩返しをする」 なんていう取り決めがゾロゾロと。 それでもジャッキーは「宿題をやらなくていいなら10年契約します」なんて 自ら言ってしまう勉強嫌いのヤンチャ坊主。(笑) バスの無銭乗車がバレてバスの2階からみんなで逃げ出したり 小学校の生徒たちとケンカをしたり 悪事がバレてユー先生にお尻を叩かれてその痛さを腕を噛んで我慢したり・・・ 世間からある種の偏見の目にさらされることもなんのその 子供たちは無邪気にお互い助け合いながら日々の訓練を乗り越えていく。 サモ、ジャッキー、ユンピョウをはじめとする子役たちの存在感に目を見張る。 キリッとした真っ直ぐな眼差しを持ち、子供たちの頼りになる兄貴分のサモ 大きな鼻がトレードマークで年頃の男の子らしい初恋も微笑ましいジャッキー 舞台の本番中に眠ってしまい自分の出番に気づかず舞台を台無しにするユンピョウ。 特にサモとジャッキーは実物の2人に実によく似ていてただただ感心するばかり。 子供たちを中心に描きながら、まわりの大人たちの描写も丁寧に描かれ、 子供映画になっていないのがいい。 ユー先生の筋の通った潔い生き方はもちろん、 そんな不器用なユーと女性歌劇団の女性団長との淡い心の通い合いや 同じアパートに住むいつもいがみあっているクリーニング屋のおやじとユーとの さりげない心の通じ合いも気持ちが暖かくなる。 そしてジャッキーを残して去る母親が面会日に練習で傷だらけの息子の背中を 泣きながら流してやるシーンも切ない。 サモ、ジャッキー、ユンピョウを香港の宝だと冒頭で言ったが、 この作品自体もまた香港の宝だと私は思っている。 ラム・チェンイン(林正英)、チェン・ペイペイ(鄭佩佩)、ジョン・シャム(岑建勲)、 ウーマ(午馬)・・・往年のお気に入り俳優たちが顔を覗かせるのも嬉しい作品。 「監督からカットの声がかかるまで演技をやめるんじゃない」 初めてスタントの仕事をするサモたちにユーが言い聞かせた言葉。 その言葉は今でも3人の心にしっかりと根付いているのだろうな。 この3人以外の「七小福」のメンバーたちの現在も気にかかる。 それぞれ芝居の世界に携わって生きているのだろうか。 最後に。 ユーの京劇学校時代の弟分で現在は映画のスタントマンをするファー (ラム・チェンイン:林正英)。 映画撮影中に事故にあい、血だらけになりながらそれでも演技を続けようとする 鬼気迫った演技に胸が詰まる。 惜しくも数年前に亡くなった林正英氏のご冥福を改めて祈りたい。 1988年 香港映画
by sabunorihk
| 2007-07-17 19:54
| 香港映画 さ行
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