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1993年に着工した中国・長江の三峡ダム建設。 これによって二千年の歴史とともに水の底へと消えていく運命の古都・奉節(フォンジェ)。 16年前に別れた妻と娘に会いにこの町へやって来る1人の炭鉱夫の男と、 2年もの間音信不通の夫に会いに来る女。 2人の物語を軸にダム建設にかかわる人々やこの町に住む住人達の日々を描く。 自分の住む土地にそれほど愛着を感じない人間だと思う。 どこに住もうとそう変わりはないとどこかで思っているからだろうか。 それでも自分の生まれ育った町が水の底へ沈んでしまうとなったら・・・ こんな私でもやはり言葉では言いあらわすことができない喪失感に襲われるだろう。 愛着のある建物が1つ、また1つと人の手によって壊されていく。 それは地方からやって来た労働者たちの仕事だ。 妻子に会いにやって来たサンミン(ハン・サンミン:韓三明)も解体作業に加わる。 新しく加わるサンミンを昔からの友人の如く迎え入れる男たち。 この労働者たちのごくごく自然な仲間意識が素敵だ。 昼間はともに汗を流して作業に打ち込み、夜はともに酒を交し合う。 給料はほとんど妻子に仕送りしているのだろうが、ささやかな酒とタバコでの 男たちの交流はなんとも贅沢な時間にも思える。 解体作業は機械ではなく人の手によって行われる。 見ているだけで気が遠くなるような作業だ。 それでもサンミン達は携帯電話を使いこなしていて、そのあたりのアンバランスさが 不思議でおもしろく今の中国をうまく表現しているなぁ、と思う。 解体が決定するとその建物にはチョークで印がつけられる。 長年住み愛着のある我が家に何のためらいもなく書かれる印を見て 人は何を思うのだろうか。 一方必死に音信普通になった夫を探すシェン・ホン(チャオ・タオ:趙濤) だが 再会できた夫に対して言い放った言葉は意外な一言だった。 ドキュメンタリーの如く淡々とした物語。 主要人物たち以外は全てその土地に住む一般の人々だという。 それがこの作品のリアリティのある力強さとなった。 「烟(タバコ)、酒、茶、糖(アメ)」という中国人にとってなじみの深い4つの品。 これらのタイトルで語られるストーリー展開はなかなかおもしろい。 これらは「とても素朴な形で普通の人々に喜びと幸福をもたらす中国人に欠かせない物」 だとジャ・ジャンクー(賈樟柯)監督は語る。 作品の落ち着きからもっと年配の監督だと思っていたら・・・ なんと1970年生まれだというではないか。 なんとも大御所感あふれる監督だ。 長江哀歌 オフィシャルサイト
by sabunorihk
| 2007-10-26 19:35
| 中国映画
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