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日本での公開も東宝系で2月2日からと決定したようですね。 こんなに多くの劇場で一般公開されるとはちょっと意外。 「あの『ブロークバック・マウンテン』のアン・リー監督作だから」なのか 「ヴェネチア国際映画祭グランプリ受賞作だから」なのか。 もっと全国展開してもいいんじゃないの?と思う中国系作品はたくさんあるのになぁ。 ・・・などとブツブツ言いつつも嬉しいのですが。(笑) こんなふうに来年早々日本での公開が決定してはいたものの、 一足お先に感とノーカット・バージョンの魅力には打ち勝てず(日本ではこのまま公開は いくらなんでもムリでしょう)香港で鑑賞とあいなりました。 香港では10月から公開されていたので、今回の旅行ではすでに公開終了かと 思いきや、劇場数は減ったもののロングラン上映中でした。 そして驚いたことに公開中でありながらDVDも発売開始。 偶然にも同じ日程で香港旅行した知り合いはDVDを購入して帰国したようです。 それでも私はやはり劇場で。 考えたら香港の劇場で映画を観るのは実に10年ぶりかも。 昔は窓口のおばちゃんとやり取りして購入したチケットも、今じゃすっかり進化。 劇場もキレイになったもんです。 映画を観ながらタバコを吸うおやぢももちろんいません。(笑) さて、肝心の映画ですが。 始まって気づいたことが。 「そ、そうだ。この映画って北京語だったんだ・・・!」 舞台は日本占領下の上海。 その後一時舞台を香港へと移すものの後半再び上海へ。 間に広東語や上海語を入り混ぜながらベースは北京語で物語は進みます。 ということで細かな部分については来年の日本公開時に字幕つきで要確認。 今回はおおまかなストーリーと作品の雰囲気を楽しんできました。 上映時間約160分。 それでも長さをまったく感じさせません。 全編を通して落としたトーンの寒々しい色使いと低音で繰り返される悲しげな そして美しいテーマ曲が印象的です。 丸顔で幼い顔つきとスレンダーで華奢な身体の主演女優タン・ウェイ(湯唯)は まさに体当たり演技を披露していました。 一気に大物女優への階段を駆け上って行きそうですね。 彼女の場合、この作品への出演は間違いなくキャリアアップになると思いますが 一方トニー・レオン(梁朝偉)がこの作品への出演を決めた理由は何だったのでしょうか。 やはり困難な役どころへのチャレンジ・・・という役者魂からでしょうか。 私がトニーだったら・・・彼くらいすでに俳優としてのキャリアがあったとしたら この作品のオファーは断ったかもしれないなぁ、とチラリと考えてしまいました。 それでもあえてこの作品への参加を決めた彼に役者魂を見せつけられた気がします。 本作でのトニー・レオンはいつもの若々しい彼とはまったくの別人。 おそらく体重も落とし、表情も暗くファーストシーンでは彼だとわからないほど。 相当役を作り上げたと思われます。 そしてヴェネチアでも賛否両論だった性描写シーン。 私はその部分だけ不必要なくらい不自然だったとは感じませんでしたし あの部分があってこそ、主演の2人の悲しい関係も表現できたのだと思います。 単なる客寄せのための話題作りではありません。 それでも思ったことはやはり 「トニー氏、よく引き受けたよなぁ・・・」 ではありましたが。 最後にいくつか感じたことを。 女スパイであるタン・ウェイに少々緊張感が欠けるように思えてしまったのですが それは細部が不明瞭のためだと思われます。 そしてトニーの奥方を演じるジョアン・チェン。 どう見ても彼女の方が相当年上に見えてしまってなんとも違和感が・・・。 更にこのシリアスなドラマでほぼ唯一大笑いしてしまうシーンが。 ラスト近くのトニー氏の行動できっとあなたも私同様吹き出してしまうはずです。 乞うご期待! とにかく日本語字幕つきでもう1度じっくりと物語をなぞらえたいと思う作品でした。 公開が楽しみです。 ラスト、コーション オフィシャルサイト 中国・台湾・香港・アメリカ合作
by sabunorihk
| 2007-12-27 19:24
| 合作映画
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