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香港のあちこちに存在する巨大な邨(公団住宅)。 敷地内に立ち、その団地の何百とある窓を見上げながらいつも思うのは、 「それぞれの窓にはそれぞれの人生があるんだよな」ということ。 + + + + + + + + 香港のとある巨大公団住宅に住む主婦たち。 日本では平日となればお高いレストランはランチを楽しむ主婦でいっぱいだが 香港では茶餐店で師奶(しーない:主婦)たちがおしゃべりに花を咲かす。 そんな師奶と呼ばれる年頃の女性たちがこの物語の主人公。 窓の数だけ人生があるということは窓の数だけ悩みもいろいろ。 ある者は離婚が怖くて夫の浮気を問いただせなかったり ある者は家族の中で自分の存在価値を見つけられなかったり ある者は働かない夫にかわって必死に働き4人の子供を養うものの、 ある日突然クビを言い渡されたり・・・。 こんな彼女たちがある日ベリーダンスと出会うことから日々の生活、 家族とのかかわりが少しづつ変化していくのだった・・・。 いつも観慣れている香港映画と比べるとかなりの異色作だ。 そこにいるのは決して若くもなく、裕福でもない香港の中年女性たちの リアリティあふれる姿。 練習中に堰を切ったように声を出して泣き出す女性。 それを見た仲間が「泣きたいときは思い切り泣けばいいのよ」というかたわらで 「泣いたら何かがかわるのかしら」と淋しげにつぶやく者がいて。 自分たちの住む公団住宅の中だけが世界の全ての彼女たちが、 ベリーダンスを通して自分を大切にすること、心から笑うことを取り戻していく。 腰にスカーフを巻き、キャーキャー言いながら勇気を出してお腹を出す彼女たちは まるで少女のように愛らしい。 こんな女性の姿を優しい視線で描くリー・コンロッ(李公楽)監督は今後要注目。 この作品では女性とともにその夫たちの心の変化も描かれている。 ベリーダンスを習う彼女達の夫の反応もさまざまだ。 みっともない!と大反対する夫 まるで無関心の夫 妻の笑顔を久しぶりに見た、と気づく夫 思いつきで始めた趣味のベリーダンスが夫婦の関係にまで影響を与えるとは 彼女たち自身でさえ思いもよらなかったはずだ。 例えその結果が良い方向へ向かうとは限らなくても、 彼女たちは1歩踏み出すことの大切さを知ったことに変わりはない。 なぜかわからないままに最初から最後まで涙が止まらなかった。 私の今年のベスト1になりそうな予感さえする。 いろいろな人にぜひ観て欲しい秀作だ。 アジア新星流 FOCUS FIRST CUTS @シネマート心斎橋
by sabunorihk
| 2008-07-25 11:39
| 香港映画 ま行
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