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スクリーンに広がるあの路地、この通り。 あ、あの場所はもしかして・・・ と一瞬思ったりするのだが考えてみれば私は台北の路地までわかるほど 台北に詳しくはないのだった。(笑) 特に劇的な展開はない。 日々の小さなエピソードの積み重ねで物語が構成されている。 インコと暮らすシュー(瑞瑪·席丹:リマ・ジタン) 家を持たず車で暮らすフォン(柯宇綸:クー・ユールン) 他人とうまく交わることができないリー(黄遠:ホアン・ユエン) この3人のそれぞれの日常と互いのかかわりが実にサラリと自然な形で 描かれている。 3人の主要人物の過去も現在もさりげない会話から明かされていき 最小限の情報ながら私たちにその会話の更に背景を想像させる上手さ。 例えばシューに会いに台北にやってくる恋人。 彼が台北以外のどこかに住んでいるというのは会う約束をする 電話の会話でわかる。 恋人がシューの部屋にやってくる。 2人の交わす会話で初めて「彼は香港人」ということがわかる。 会話のところどころで広東語が混ざるからだ。 更にはシューもまた以前は香港に住んでいたこと、 2人の現在の複雑な関係についても明らかになっていく。 明るい未来の見えることのない2人の関係の一方で 私は2人の会話の美しさにうっとりとしてしまう。 彼らの会話は北京語から英語へ、そして広東語へと自然な流れで 変化していき気づくとまた北京語に戻るという不思議なリズムを奏でる。 窓から逃げて近所の寺の色あざやかな屋根にとまるカラフルなインコ。 (鳥を飼ったことのない私はインコがあれほど人になつくことに驚いた。 犬や猫のようにお腹を撫でてもらうと気持ち良さそうにするなんて!) 新聞が部屋いっぱいに広がる床に寝転がるリー。 雨上がりの水たまりを自転車で走り揺れる水の輪。 うっそうと茂る緑のはるか遠くには高層ビルの森。 どのシーンを切り取っても絵になる魅力あふれる映像。 その全てが「台北の今」を映しだしていると感じる。 何度もシューにかかってくる「ジョニーいますか?」という間違い電話。 電話の向こう側からはジョニーと親密に思える人たちの様子が伝わってくる。 しかし正しい電話番号すらわかっていない薄っぺらな関係。 そんな危うい繋がりが台北という都会のさまざまな場所で存在する。 家族と距離を置くシューやフォンたちもまた彼らと変わらないかもしれない。 フォンの友人と父親がフォンやシューが一緒に食事をしているその場で 喧嘩をするシーンがある。 親子が感情をむき出しにしてぶつかり合う姿はそれを長い間避けてきた フォンとシューにどのように映ったのだろう。 ラストシーンの夕暮れの高速道路でのエピソードが心地良い。 本人たちはパニック状態だけれどどこかユーモラスで人間味があふれていて。 ふと空を見上げれば胸を締めつけるほど美しい台北の夕暮れ。 台北暮色 オフィシャルサイト 台湾映画
by sabunorihk
| 2019-02-21 07:03
| 台湾映画
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