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物語の冒頭「死は誰にでも平等に訪れるんだよ」という父親の言葉に 「私も死ぬの?死ぬのはいやーっ」と少女が大泣きするエピソードがある。 あの年頃に私は「死」について考えることなどまったくなかった。 あの少女は身近な誰かが亡くなる経験でもしたのだろうか。 2013年から2015年にナワポン・タムロンラタナリット監督が身の回りや ニュースで知った「死」をベースに人生最後の1日を描いた6つの物語。 オープニングで映し出されるいくつもの断片的な映像たち。 飛行機の窓から見た雲、人懐こい顔でこちらを見る犬・・・。 後にパズルが埋まるようにそれがそれぞれの人がこの世との別れの前に 見たであろう風景たちであるとわかり胸にズシン、とのしかかった。 死が自分にいつ訪れるのかは誰もわからない。 重い心臓の病でドナーが現れるのをひたすら待ち続ける女性は 自分がいなくなった後の恋人のことを思いやる。 しかし1週間後に戻るよ、と言い残してアメリカへと旅立った恋人は 飛行機事故によって二度と戻らなかった。 以前小型機が民家に墜落しその家の住人が亡くなるという事故があった。 亡くなった住人の方はその家に1週間前に引っ越してきたばかりだったと 知った時には人の運命とは一体何だろうと愕然とした。 その事故を思い出すエピソードがあった。 順風満帆だったアメリカでの生活をたたんでタイの実家に帰ってきた姉。 「今夜あのレストランへ行こう」という姉の誘いを「今日は混むから あさってにしよう」と先延ばしにした弟は言う。 「もうアメリカに戻らないならこれからずっと時間はあるんだから」 しかし彼女に残された時間はなかったのだ。 翌日弟のバイクに乗り事故で亡くなってしまう。 その事故の寸前に彼女は道端の犬の写真を撮っていたという。 身辺整理をして、まるで死を迎えるために帰国したとしか思えない・・・。 誰も自分の死の時期など知らないはずなのに後で考えてみると まるで知っていたとしか思えないと身近な人たちが考えてしまうのは 他人から見ればただの感傷だと言われてしまうだろうか。 弟は姉が亡くなった後、人生観が変わったという。 恥ずかしがらずに家族や身近な人たちに愛しているとか感謝の言葉を キチンと口にすることにした、と。 特別感傷的な表現やセリフはなくただ淡々と死にまつわるエピソードが 繰り広げられていく。 そこから何を感じるかは観る者によってさまざま。 それでいいのだと思う。 2017年 タイ映画<「大阪アジアン映画祭2018」にて鑑賞>
by sabunorihk
| 2018-11-13 07:51
| タイ映画
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