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VHS(!)ビデオ2巻を持ちながら途中までで鑑賞を放棄したまま 月日は巡り・・・。 劇場に閉じ込められて鑑賞しなければ一生観終えることはないだろうな・・・ と思っていたら四半世紀を経て奇跡の劇場公開。 それも以前に日本公開された3時間8分バージョンから完成時当初の 3時間56分バージョンでの公開だという。 そうか、この日のために私は鑑賞を留めていたのか、と都合の良い 解釈のもと(笑)いざ劇場へ。 インターミッションなしという嬉しいと同時に不安な劇場鑑賞だったが 観終えてみればその尺の長さを感じさせない見事な3時間56分だった。 かつてこの作品を鑑賞した友人たちにその感想を聞くと誰もが困ったように こう言っていた。 「感想をうまく言えない作品」。 実際に自分が鑑賞した今、この友人たちの言葉に大いにうなずく。 とても好きな作品だ。 心から傑作だとも思う。 だが、何が良かったのかよくわからない。 この感覚は「悲情城市」に対するものと似ている。 時代に少しだけズレはあるものの本作もまた日本の影を背景に 時代に翻弄されるある家族の物語。 主人公小四(張震:チャン・チェン)一家は中国大陸から台湾へと 移り住んだ外省人である。 外省人の大人たちが故郷中国大陸への思いを断ち切れずにいる一方 子供たちはプレスリーやハリウッド映画などに興味を示し 中国よりもアメリカ文化への憧れを抱く。 小四の友人小猫王(猫王はプレスリーのことなのでまさにリトル・プレスリー) (王啟讚:ワン・チーザン)がバンドを従え披露する歌声と 子供子供した風貌のギャップにヤラれた。 小四と並ぶと同級生ながら大人と子供ほどの背丈の差。 成長期真っ只中のこの年頃ならではの情景に思わず頬が緩む。 この王啟讚、現在は俳優業から離れてしまったとのこと。真に残念。 小四の愚直で生真面目な父親を演じる張國柱(チェン・クオチュー)と 兄を演じる張翰(チャン・ハン)はどちらも張震の実の父と兄。 兄の張翰は年齢を重ねた現在の方が断然魅力的だが父の張國柱は 今も昔も男前過ぎる。 「寒戦2」にも出演しているという張國柱、日本公開時には要チェックだ。 帰国した日本人が残した日本家屋。 その屋根裏には日本人が残していったさまざまな置き土産があり かつてそこに住んでいたであろう美しい女性の写真を眺めながら 小四が彼女の人生に思いを馳せるかのようなシーンが心に残る。 小馬は屋根裏から日本刀を発見し自慢すると小猫王もまた小刀を 見つけ自分の部屋に隠し持つ。 この小刀がやがて小四の運命を変えてしまうことに心が痛む。 暗い夜道やベッドとして利用する押し入れの中で光を照らすため 小四が常に身につけていた懐中電灯。 それを手放し代わりに小刀を身につけたその瞬間から小四は何かを決意し 未来への光や希望を手放してしまったのだろうか。 終盤小四が引き起こした事件を聞き泣き出す小馬。 身体も大きく(足が異常に長い!)常に斜に構え大人ぶった言動で 貫禄を見せていた彼が「友人は小四だけだったのに」と泣き崩れる姿が 胸を締めつける。 この小馬を演じた譚志剛はこの作品から2年後の1993年に事故により 18歳の若さでこの世を去っている。 私の知識不足もあり理解しきれないエピソードの数々。 小四の父が連行され厳しい尋問を受けながらなぜ突如開放されたのか。 汪氏は本当に小四の父を利用したのか。 堂々たる主演を演じる10代の張震の瑞々しさは想像をはるかに超えていた。 根っからの悪ではなく、どこかつかみどころがなく浮遊感すら漂う少年が 犯してしまう罪。 気になるのはこの事件の後のこの一家の人生と30歳に罪を終えて出所した 小四の生き様だ。 牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 オフィシャルサイト
by sabunorihk
| 2017-07-06 16:10
| 台湾映画
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