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この作品を好きか?と問われれば口ごもってしまう。 だが女の友情の光と闇を容赦なく描き出し、濃厚過ぎる2人の絆に 心を締め付けられると同時に打ちのめされたのは事実。 物語は安生(周冬雨:チョウ・ドンユイ)と七月の長年の恋人蘇家明 (李程彬:トビー・リー)が偶然再会し、話題になっているネット小説に 描かれた七月と安生の13歳での出会いから始まるストーリーと現在を 交差させながら進んで行く。 この構成が実に巧みで曾國祥(デレク・ツァン)監督の手腕に思わず唸る。 私小説をネットで発表し、それが話題になりながらも姿を現さない七月 (馬思純:サンドラ・マ)。 現在の七月は一体どうしているのだろうというミステリー要素を含ませながら グイグイと物語に引き込んでいく展開は実にお見事! 自由奔放な安生と堅実な七月。 全く性格の違う2人が友情をはぐくみながらも互いの性格、人生を否定しつつ その一方で憧れる細やかな心理描写は秀逸。 「自分は自分」と思いながらもどこかで憧れ、月日の流れとともにその生き様が 入れ替わっていく人生の不思議。 平たく言えば三角関係が2人の関係を変えていくのだが、それでも2人の間に 入り込む蘇家明は物語全体から見ればそれほど重要な人物ではない。 というかここに存在する男はハッキリ言って他の誰かでもいいのだ。 あくまでもこれは七月と安生の物語なのだから。 連絡を絶ち月日だけが流れていこうとも心のどこかに留まる互いの存在の大きさ。 はすっぱで自由奔放な安生を軽やかに演じていたが、この彼女は 「サンザシの樹の下で」の儚げな印象のヒロインを演じた女優さんだったとは。 月日も経ちまぁまぁすっかり立派になって。(私は親戚のオバチャンか?) 独特の香りを持つ女優になりそうな予感。(すでになっている?) 一方の七月を演じる馬思純。 お初かと思いきや「大阪アジアン映画祭2009」で鑑賞した「秘岸」に 出演していたようだ。(残念ながら記憶にはないのだが・・・。) 大きな瞳が印象的で若かりし頃の梁詠琪(ジジ・リョン)のような印象の彼女が そのイメージ通りの七月を演じているわけだが、この「普通」さに苛立ち、 それでも殻を破れない七月という女性を演じることはかなり難易度が 高かったのではないか。 物語のラストに明らかになる事実。 その結末がぼんやり透けて見えていたように感じていたら もう1つの真実に足をすくわれた。 しかしふと思い至る。 この結末が真実かまどうかなど私達は知るよしもないのだ。 全ては小説のエピソードなのかもしれない。 2人の歩いて来た年月は当人達だけが知るのだから。 <「大阪アジアン映画祭2017」にて鑑賞> 2016年 香港・中国合作映画
by sabunorihk
| 2017-04-21 23:20
| 香港映画 さ行
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