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実は今年の「大阪アジアン映画祭」でチケットを入手した中で 最も期待が薄かった作品だったのだ。 予告を観た限りではまるで香港観光協会が製作したPVの如く 香港のいわゆる名所を巡り、話題のスポットで微笑み語り合う主人公たちの姿。 更に主人公の2人は香港人ではないし、会話は英語だし…。 しか〜し。 なんとチャーミングな作品だったこと! 嬉しい誤算。 ダークホース的作品の出現。 これだから思いこみにとらわれ過ぎてはイケナイのだ。 仕事で香港を訪れたルビー(ジェイミー・チャン)はアメリカ生まれの 中華系アメリカ人。 一方香港で現地駐在員として働くジョッシュ(ブライアン・グリーンバーグ)は 香港在住10年のバンカー。 そんな2人がある晩ほんの数時間一緒に香港の街を歩き言葉を交わす。 大きな事件も起こらないのにあっという間に物語に引き込まれていくのは 舞台が香港だからというだけではない。 弾む会話に見え隠れする相手への探りと高まる気持ち。 それが手に取るようにこちらにも伝わり、さあどうするのさと 部外者なのに思わずニヤついてしまう私。 しかし1度目の2人の交差点はあっけなく幕切れを迎えてしまう。 これで終わりならただの偶然。 だが1年後スターフェリーで2人は再会してしまうのだ。 もうこれは偶然ではなく運命よっ!と確信してしまう私は 自分の平坦な人生にドラマチックさを求めているのだろうか。(笑) 印象的な出会いと別れから過ごした1年間にはもちろんそれぞれの人生が あったわけで、それでも神様の気まぐれかはたまた運命か、2人は再会し、 互いのこの1年間の変化を語り合い、あのつかの間の交差点を振り返り 笑いあう。 見かけはチャイニーズでありながら根っからアメリカ人であるルビーが 外国人視線で感じる「香港の好きになれない点」や感じる違和感が興味深い。 特に西洋人男性とチャイニーズ女性のカップルを見ると純粋な関係ではないと 感じてしまうという発言にはあんただってハタから見たら一緒なのに・・・と 思わず苦笑。 香港が誇る文化の1つ、食事中のいきなり相席もどうしてもダメのようだ。 確かに相席する方も一言声をかけたらきっと印象も違うのだと思うけどね。 この作品の中で1点だけ疑問を抱いたエピソード。 1年近く香港に住んでいるとはいえ、ジョッシュのようには香港社会に 溶け込んでいないルビーがオーダーメイドの服を重慶マンションの お店に依頼することがありえるだろうか。 友人からの強いオススメだったとか?? 全編2人の会話で進む本作だが、キーパーソンとなる人物が2人。 小鳥占いの占い師の呉耀漢(リチャード・ン)とタクシー運転手の 梁普智(レオン・ポーチ)。 梁普智監督に関しては鑑賞後のQ&Aでとある方がおっしゃってくれなければ ご本人とは全くわからなかったし、その演技力に舌を巻いた。 香港のタクシー運転手にしてはソフトで温かみあり過ぎという気もするが(笑) めちゃくちゃ重要な役どころ。 あの運転手にせかされながら2人が迫られる2人のこれからの関係の結論。 全てを投げ打って2人で進む? 平穏な日常に戻る? ひぃ~~っどっちなのー!? ルビーが何かを語ろうとしたラストシーンの表情が絶妙。 エンドロールが始まった瞬間会場から口笛と歓声が上がる。 やられたー! エミリー・ティン監督お見事でした。 ところで主演の2人は昨年結婚して実生活ではご夫婦なのだとか。 この2人の実生活がこの物語の未来だと考えていいのかしら? 2015年 香港・アメリカ合作 <「大阪アジアン映画祭2016」にて鑑賞>
by sabunorihk
| 2016-03-19 12:45
| 合作映画
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