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なぜなら私と香港との縁結びになった映画だから。 そんな「霊幻道士」にオマージュを捧げた「キョンシー」を 観ないわけにはいくまい。 前回の香港旅行でDVDを入手していたものの、大きなスクリーンで しかも日本語字幕付きで鑑賞できることとなりまずはこちらで鑑賞。 その後特典映像のみDVDでまずチェックしたのだが 撮影の合間に銭小豪(チン・シュウホウ)のひざに子役の白が座って 2人で和んでいるシーンに思わず微笑んでしまった。 麥浚龍(ジュノ・マック)が「霊幻道士」のもう1人の弟子を演じた 銭小豪(チン・シュウホウ)の半自伝として映画化。 それにしても30年という月日の移ろいをしみじみと感じる。 主役の林正英(ラム・チェンイン)も弟子の1人モンを演じた 許冠英(リッキー・ホイ)も米屋の主人を演じた午馬(ウー・マ)も 悲しいことにすでにこの世を去ってしまった。 もしこれで銭小豪がいなくなってしまったとしたら自分にとっての キョンシー映画は完結してしまう・・・ そう麥浚龍(ジュノ・マック)監督は語る。 私も同感だ。 阿友が語るもち米のエピソード 息をひそめてキョンシーから身を守る方法 そして何よりも冒頭に流れる「鬼新娘」。 今ここに麥浚龍監督がいたら思わず抱きついてしまいそうだ。 「霊幻道士」からのオリジナル・メンバーは私の知る限り3名。 主演の銭小豪、道士だった祖父を持つ阿友(陳友:アンソニー・チャン)、 茶餐廳の主人役の樓南光(ビリー・ロウ)。 出来ることなら李賽鳳(ム-ン・リー)や元華(ユン・ワー)にも 出演いただきたかった。 それにしても銭小豪も陳友も年を重ねれば重ねるほど ステキになっていくではないか。 「霊幻道士」の時代の2人より今の方が私は断然好きだ。 残酷だけれども静かで美しく哀しい物語。 全てを失った男が最期に見た夢。 精も根も尽き果てて古いマンションの間から見上げる四角い空。 亡くなった後もどんなことをしても夫を取り戻したい妻の 破滅と愛。 大好きなキョンシー作品がまた1つ増えてしまったではないか。 1つだけ疑問が残る。 ラストに映し出される食べかけのリンゴ。 これが一体何を意味するのか。 わかる方、是非とも教えてくださいませ! キョンシー オフィシャルサイト
by sabunorihk
| 2014-12-26 08:04
| 香港映画 か行
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