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王家衛(ウォン・カーワイ)監督作であるからして好き嫌いは分かれるところだろう。 ブルース・リーの師である詠春拳の宗師葉問(イップマン)(梁朝偉:トニー・レオン) の物語となればどうしても葉偉信(ウィルソン・イップ)監督作「葉問 序章」「葉問」と 比べてしまうのは仕方がないことだ。 ザックリ言ってしまえば本作は「ヨーロッパ映画ファンの評価が高そうな作品」 というところだろう。 そもそも王家衛作品はストーリーよりも「空気」「ムード」「映像美」が優先。 それを楽しめればよし、と思っている。 「なぜ葉問とは絡まない一天線(張震:チャン・チェン)のエピソードが 物語に挿入されているのか?」 だの 「アクション・シーンの映像が雰囲気優先で迫力に欠ける」 だの 「この作品のどの部分に4年も5年も費やしたわけ?」 だのと言ってはイケナイ。 それが王家衛作品なのだから。 もっとガッツリ葉問のストーリーやアクションを堪能したい方は 「葉問 序章」「葉問」の方をオススメする。 「面白さ」という点から言ってもあちらの作品の方が数段上だと個人的には思う。 だが、何度も言うようにこれが王家衛のテイストなのだ。 そのこだわりは映画が始まるとすぐに思い知らされることとなる。 あえて縦書きの繁体字で映し出されるキャスト陣の名前。 西洋人スタッフの名前すら英字のまま縦書きだ。 この美しい繁体字たちを眺めながらすでに王家衛ワールドへと 引き込まれている自分を感じる。 葉問が家族とともに写真に納まるシーンがある。 あのシーンでかつて梁朝偉が主演した「悲情城市」を思い出してしまったのは 私だけだろうか。 宮若梅(章子怡:チャン・ツィイー)という人物もまた実在の人物なのか。 本作では図らずも葉問よりも彼女の生き様の方が印象に残る形となってしまった。 女に生まれたことで武術だけに生き抜くことも、武術を捨て去ることもどちらもできず 次の世代へと父の技を伝えることなく静かに散っていった美しい一輪の花。 宮若梅の父の葬儀の一行が雪で覆われた真っ白な海辺を行くシーンが印象に残る。 静寂と悲しみと凍てつくような寒さの中、白装束に身を包む宮若梅の悲しみと 無念さが映し出される。 後に香港で暮らすことになる彼女の「故郷に帰りたい」という言葉に胸を衝かれる。 香港で生きていくことを決めた葉問や一天線とは違い、 故郷への思いを断ち切れなかったのは病のせいだけではなかったと思う。 以前から訪れてみたいと思っていた中国の東北地方。 本作を観てその思いは更に強いものとなった。 訪れるならやはり冬にしよう。 香港に渡った葉問に弟子入りした幼い少年。 もちろん言うまでもなく彼こそが後の李小龍(ブルース・リー)だろう。 グランド・マスター オフィシャルサイト
by sabunorihk
| 2013-06-09 01:09
| 香港映画 か行
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