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その国や土地特有の文化、風習について他者が批判すること、 ましてや力で取り上げようとすることは愚かだ。 今までそうぼんやりと考えていた。 しかし日本統治時代に日本が台湾に対して行っていたのは まさにそれだということを本作を鑑賞しながら改めて思い知らされた。 恥ずかしながら「霧社事件」を今回初めて知った。 日本統治下の1930年に起こった台湾原住民族による最大の抗日暴動事件だという。 この事件については詳しく調べていない。 これから第二部を鑑賞するにあたり余計な情報を事前に得てしまいそうな気がするのだ。 台湾中部の山岳地帯に住む狩猟民族・セデック族の価値観や生き様は 私たちの持つそれとは全く異なる。 先祖代々受け継がれた自分たちの狩場で狩猟をしながら生活をし 戦では敵を殺して首を刈る。 物語の序盤で語られる彼らの日常生活の描写にまず衝撃を受けてしまう。 勇者として戦い抜いてこそ死後胸を張って虹の橋を渡っていける。 虹の橋を渡ればそこには先祖たちが待つ素晴らしい狩場が待っているのだ。 日本人によって自分たちの狩場を奪われることを理解できず 頭目の息子モーナ・ルダオ(大慶:ダーチン)が発する悲痛な叫びが心に突き刺さる。 日本人たちに管理され、対等に扱われることなく暮らす日々。 そんな彼らにとっては町を整備し文化的な生活を与えられても 何の価値も意味も持たない。 その魂にまで刻まれた彼らの生き様や思想の強さを思い知らされたのは 抑圧された彼らがついに暴動を起こした時のエピソードでだった。 日本人たちに混じって学校に通っていたセデック族の少年が 自分たちにひどい扱いをしていた教師だけではなく、 日本人の生徒たちまでも全て殺害していくシーン。 かれらの日本人と原住民族仲間との間で揺れ続ける心の葛藤もまた 私たちにさまざまな思いを投げかける。 人間としての誇り、尊厳、思想。 全てのエピソードからそれらを強く感じながら第一部「太陽旗」は終了した。 第一部だけでも140分の超大作。 魏徳聖(ウェイ・ダーション)監督渾身の本作はその圧倒的な力強さで 一気にラストまで私たちを引き込んでいく。 この先を鑑賞することは展開を考えてもかなり体力を必要とする気がする。 しかし観ずにはいられない。 モーナ・ルダオたちのたどり着く先をしっかりと見守りたいという気持ちが抑えきれない。 セデック・バレ オフィシャルサイト
by sabunorihk
| 2013-05-30 00:59
| 台湾映画
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