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悪徳不動産業で財を成し、妻や子供に対しても自分の意のままにしようとする ウォン(黄秋生:アンソニー・ウォン)。 そんな父親に反抗する娘デイジー(文詠珊:ジャニス・マン)が誘拐され殺害される。 事件に関わった犯人たちをウォンの片腕であるチュウ(任賢齊;リッチー・レン)が 1人、また1人と追い詰めながら犯行の詳細を明かしていく展開は一瞬たりとも 目を離すことができない。 しかしその一方で1つの疑問が頭をかすめる。 ウォンの行う復讐は果たして娘のためなのか。 自分から大金を奪い娘を殺害し、面子を潰されたことへの怒りが 彼を復讐へと駆り立てたのではないだろうか。 ウォンが犯人たちを追い詰めれば追い詰めるほど 「目には目を」という憎しみの連鎖への空しさが胸にジワジワと広がっていく。 殺意なく軽い気持ちで手を貸してしまった者にまで情け容赦ない報復は必要なのか。 いや、しかし、それにしても黒社会のコネは恐ろしい。 殺人を犯しても何も聞かずに死体を焼いてくれる人脈まであるのだから。 協力しなければ明日はわが身と怯えて手を貸してしまうのかもしれないが・・・。 いつも思うのだが任賢齊(リッチー・レン)は黒社会に関わるキレモノには見えない。 基本イイヒト顔なのだ。いや、だからこそ冷血な役を演じると怖い・・・のか? (私はまるで恐怖心を感じないのだが) 2人の子供のその生き方の違い。 母親が早くに他界し、ワンマンな父親から十分な愛情を注がれなかったことを言い訳に ウォンの娘デイジーはドラッグや親への反抗というねじれた形で自らを表現する。 気持ちはわかるものの親に期待しすぎの甘ったれでしかない。 一方チュウの息子のジェイソン。 まだ中一ではあるものの、その飄々とした姿に思わず噴き出してしまう。 母親と2人公団住宅に住み、父親からの新しいマンション提供の話もサラリと断わる。 「家賃払い続けられるの?」 この言葉から父親に全く期待していないことが窺われる。 きっと父親に裏切られて母とともに泣いた日々が過去にあったのだろうことを想像させる。 今の家を引っ越したくない理由がもう1つ。 近所に住む母親の新しい恋人の存在。 ジェイソンがクールに言う「ママが彼と離れないと思うよ」という言葉の裏に キチンと母親と恋人の関係を正面から受け止める姿が見えて気持ちがいい。 (この点でもデイジーとは相反する) 父親に対するぶっきら棒な物言いも、面倒くささの他に気恥ずかしさが垣間見えて 私はこの少年が大好きになった。 ジェイソンのこれから先の人生について勝手に想像する。 この子はもしかしたら警察官になるのではないだろうか。 何の根拠もないが何故かそんな予感がする。 是非彼の10年後、20年後の姿を覗いてみたい。 そしてほら、やっぱり!そう微笑んでみたい。 この作品を鑑賞して主役の面々ではなくジェイソンに感情移入するヒトは・・・ きっと私以外にはいないに違いない。(笑) 2011年 香港・中国合作<「ニュー香港ノワール・フェス」にて鑑賞>
by sabunorihk
| 2012-10-15 20:21
| 香港映画 や行
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