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強盗などいくつもの罪で香港警察から指名手配されている大陸出身の トン(林威:ラム・ワイ)。 ある時彼が故郷の広東省で仲間たちに香港での強盗話を持ちかける。 一生働いても手にすることができない大金をたった2日間で手に入れることができると 大喜びで話に乗る仲間たち。 ところがいざ香港に到着すると襲う予定の宝石店はすでに他の強盗に襲われ 彼らの計画は少しづつ狂い始める・・・。 作品タイトルもわからずどこかで見かけたポスターだけが深く心に刻まれた本作。 苦節20数年、念願叶ってやっと鑑賞することができた。(感涙) あまりにも長い間1枚のスチールだけを見ていたため私の頭の中では それこそ大作1本が出来上がるほど妄想による物語が一人歩きしていて。(笑) で、実際に鑑賞してみると。 ポスターの印象からノスタルジックなエピソードがもう少しあるかと思っていたのだが 実際にはそれはほんのわずかのみで、犯罪に手を染め後戻りできない男たちの 香港での熱い3日間を描いた骨太なバイオレンス作品だった。 実録映画の如くリアリティあふれる衝撃的な内容だが、 それには香港では珍しいオーディションによるキャスティングや 香港で初めて敢行されたという九龍城での大掛かりなロケによるところが大きい。 タイトルの「省港旗兵」。 省=広東省 港=香港 旗=赤旗を意味し、紅衛兵くずれを連想させる・・・ という話を吉田一郎氏の本で読んだ。 1980年代の香港で実際に立て続けに発生していた大陸からの出稼ぎギャングを この作品になぞらえて「省港旗兵」と呼んでいたという。 1980年代の香港と大陸。 ボートなら場所によってはわずか十数分で行き来できる距離でありながらも 2つの土地の隔たりは今では想像もつかないほど大きかった。 物語の中でもトンに計画をもちかけられた仲間たちが仕事の危険さよりも 報酬の多さと香港へ行けることに歓喜する。 そこに見えるのは彼らを取り巻く貧困と無知、そして都会への憧れだ。 香港へやってきた彼らの最初の食事がマクドナルドのハンバーガーと ピザ(ピザハットか?)というのもあの時代ならではだ。 「ラブソング」の中でも大陸から香港へやってきた男性主人公が 初めて訪れたマクドナルドで嬉しそうにハンバーガーを頬張る・・・ そんなシーンがあったことを思い出す。 クライマックスの九龍城内での銃撃戦は見ごたえあり。 いや、実は銃撃戦そのものよりも九龍城内の様子に見入ってしまったのだが。 トンらが撃たれた仲間を九龍城内の医者の所へ担ぎ込むシーンがあるが 実際に九龍城内には歯医者をはじめ数多くの医師が開業していたという。 決して日の当たることのない薄暗く入り組んだ路地を逃げるトンたちと追う警察。 ラストに映し出される屋根裏の鼠の哀れな姿に彼らの末路が重なる。 1984年 香港映画
by sabunorihk
| 2012-06-01 20:43
| 香港映画 か行
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