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アメイ(王莉雯:ワン・リーウェン)が帰省する。 兄のタージ(陳家祥:チェン・ジャーシャン)、大学生の従弟シャオチュアン (陳泰樺:チェン・タイファー)とともに7日間に渡る父の葬儀が始まる・・・。 ところ変われば・・・とはよく言うことだがこと「冠婚葬祭」については 国が違うとその儀式も全く違うものだ。 台湾の葬式で「泣き女」なるものが登場するということは聞いたことがあった。 しかし遺族までもが道士に指示されるがままに「はい、今泣く」と言われ 食事の途中であっても「お父さ〜ん」と泣かねばならないというのには驚いた。 占いで決められた野辺送りは7日後。 (つまり占いによっては明日野辺送り、なんてこともあり得るのだろうか。) そのため野辺送りの日までに執り行われる儀式の数々も日本の緊張感あふれる 葬式とは違い、どこかのんびりした空気が流れる。 アメイは父親が亡くなっても泣き崩れる風でもなく、 どこか淡々としているようにも見える。 でもそれは「父親の死」をうまく受け入れきれず実感がわかないのだ。 私自身も離れて暮らしていたこともあって父親の死はどこか実感がわかずにいる。 何年経っても。 だけどふとした拍子に「もう会えない父親」との思い出があふれ出す。 空港の喫煙所で「煙草」というキーワードがきっかけとなり 父親との思い出の引き出しが開き、アメイが突然泣き出すシーンが切ない。 彼が「お父さん」を演じる日が来るとは思わなかった。 娘との思い出の中の断片的なエピソードという回想シーンでのみの出演だが それだけでも彼の人柄が十分に伝わってくる。 夜市の出店で「1本20元、5本買うと1本オマケ」の品(ビデオだろうか? 音楽カセットテープだったりして)を売りながら店頭でマイク片手に唄を披露する商売。 アメイが同じ夜市で別の店舗を構える兄を訪ね足の疲れを癒そうと裸足になっていると 父親がやってきて「靴はどうした。ホラ」と自分のサンダルを娘に渡す。 そのまま自分は裸足で娘と一緒に歩き始める。 このシーン1つで父親の娘への愛情が私の胸いっぱいに広がる。 出来上がった遺影を背中にくくりつけてバイクで帰路につくアメイ。 その姿とかつて父親を後ろに乗せて走った姿がオーバーラップする。 この物語の中で一番好きなシーン。53歳という若さで亡くなった父親。 彼は一体どんな人生を送ったのだろう。 学もなく決して金持ちでもない彼ではあるが、きっと楽しく幸せな一生だったに違いない。 そんな父親の人生を覗いてみたい・・・ そう思わずにはいられなかった。 父の初七日 オフィシャルサイト
by sabunorihk
| 2012-04-04 21:08
| 台湾映画
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