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紀元前501年の中国。 混乱する国を安定させるため魯の国の君主・定公(姚魯:ヤオ・ルー)は 孔子(周潤發:チョウ・ユンファ)に大司寇の位を授ける。 次々と革新を進める孔子だが弟子の密告がもとで魯の国を追われることとなる。 行くあても定まらぬまま妻子を残し1人国を後にする孔子だが 弟子たちが孔子の後を追いともに魯に戻るまでの10数年の長い旅が始まる・・・。 過ちて改めざるを、これ過ちという。 そうだ、そうだ、孔子の言うとおりだ。 孔子の言葉はとてもわかりやすく、言われてみればその通りと思うものが多い。 こんなふうに孔子の残した言葉を後年弟子たちがまとめた「論語」は 日本人である私たちも昔学校の授業で習ったほど有名だが、 ふと考えてみると孔子という人物についてはほとんど知識がない。 それを知りたくてかなり楽しみにしていた作品だ。 実は2年ほど前、香港旅行中にちょうど香港での劇場公開と重なったので 観てしまおうかと思ったのだが北京語だったため内容理解に自信がなく、鑑賞を断念。 ひたすら日本公開(もしくはDVD発売)を心待ちにしていたのだ。 嗚呼、待てば海路の日和あり。ありがたやありがたや。 私自身は孔子について是非とも知りたいと思い鑑賞したので十分堪能したのだが 人によってはただただ淡々と語られる孔子の人生の物語を退屈と感じただろうか。 孔子の一生を2時間で描くことは難しい。 そのため魯の国を追われ弟子たちとともに各国を転々とする十数年に渡るエピソードは サラリと描かれていたのが残念。 この部分をもっと綿密に描いてくれていたら魯の国に再び戻ることができた時の 孔子たちの喜びもまた重みが感じられたに違いない。 「己の欲せざる所、人に施す勿れ」 この言葉を用いて孔子が相手をやんわりと説得してしまうエピソードが好きだ。 柔らかな物腰と高い志で人々を魅了する孔子。 そんな彼の弟子たちの命をかけても師の教えを貫き通す姿にも心打たれる。 歩く足元の氷が割れ次々と水に沈んでいく孔子の書を一番弟子の顔回 (任泉:レン・チュアン)が自らの命と引き換えに水の中から引き上げる。 顔回の亡骸から離れようとせず涙を流す孔子の姿は人間らしさにあふれていた。 孔子から離れ戦に参戦した力自慢の子路が最期の時に師の教えに従い 礼をわきまえ兜を被り正す姿には孔子が発したように「天晴れ!」と心でつぶやいた。 孔子以外にも「言葉」が重みを持つ物語だった。 魯の君主・定公が孔子に諭すように語った 「孔子よ、時にはおろかなふりをすることも必要だ」という言葉に 多くの民を抱え、彼らの人生を預かる君主としての苦渋の決断を知り、 そして衛の君主・霊公の妻で実質的な権力者である南子(周迅:ジョウ・シュン)の 「先生の苦悩を理解する者はおりましても、 その苦悩から体得するものを理解する者はおりません」 という言葉に孔子を誰よりも理解するのは悪女と言われるこの女性ではないか? と驚かされる。 この南子についてはそれほど多く語られてはいないが、 機会があれば是非彼女についても詳しく知ってみたいと思わせる人物だった。 孔子の教え オフィシャルサイト
by sabunorihk
| 2011-11-30 22:25
| 中国映画
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