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香港警察のドン(張家輝:ニック・チョン)は密告者を犯罪組織に送り込み 彼らの内偵情報から犯人逮捕へ持ち込む捜査に携わっている。 素性が組織にばれ、密告者に心身ともに重傷を負わせてしまった過去から 自分の立場に罪の意識を背負うドンだが、新たな捜査のため 出所したばかりの青年サイグァイ(謝霆鋒:ニコラス・ツェー)に仕事を持ちかける。 父親の借金のカタに身体を売る仕事をさせられている妹を救うため サイグァイは密告者の道を選ぶしかなかった・・・。 ブラボー!! 久しぶりに香港映画の底力を見せつけられた。 一見派手なアクションと目を覆いたくなるほどのバイオレンスシーンだけが 取り上げられそうな作品だが、本作のキーワードとなるのは「家族への愛」。 自分の身が破滅に向かうとわかっていても体を張って妹を助けようとするサイグァイ、 自分のたった1度の過ちによって不幸にしてしまった元妻への変わらぬ愛を ひっそりと伝え続けるドン、 貧困から自分を売った母親への憎しみと悲しみを胸に秘めながら 自分の手で幸せを掴み取ろうとするディー(桂綸美:グイ・ルンメイ)・・・。 それぞれの人物のバックボーンを丁寧に描きながら息をつかせぬ展開で 物語のラストまで一気に引き込まれる。 本作は2008年の林超賢(ダンテ・ラム)監督作「証人」と同監督、同主演陣で 再度タッグを組んだ力作。 とはいえ内容に関連性はなく、前作で刑事を演じていた謝霆鋒と オシッコちびりそうなほど怖かった犯人役の張家輝が本作では逆の立場に。 更に前作では謝霆鋒演じる暴走刑事をサポートする刑事役だった 廖啟智(リウ・カイチー)が本作では素性がばれて廃人同様になってしまう男役を熱演。 廖啟智は大好きなバイプレイヤーだがこれほどまでに感情を露にする役は珍しい。 組織の報復を恐れながらホームレス生活を続ける男。 愛する家族のもとに帰りたくても帰ることができない。 なぜなら自分が姿を現わしたら家族に組織の手が伸びてしまうから・・・。 心身の病を抱えながらも家族を気遣う男の一途な思いに胸を打たれる。 彼の人生をメチャクチャにしたのは自分だと彼のもとに通い続け手を差し伸べる ドンは、警察組織で生きていくには優しすぎるのかもしれない。 仕事と良心の間で常に押しつぶされそうになるドンの人生もまた見ていて切ない。 この作品を観ながらしみじみ思った。 張家輝(ニック・チョン)と謝霆鋒(ニコラス・ツェー)。 この2人は本当にいい役者になったなぁ、と。(上から目線な親戚のおばちゃん的発言) 特に謝霆鋒は他の同世代俳優の中から着実に抜け出して 単なる「いい男俳優」から地に足のついた俳優へと変わったと思う。 作品に恵まれていたのかもしれないが、作品に恵まれるというのも実力のうちだ。 そして同様に桂綸美(グイ・ルンメイ)もまた可愛い女優からの脱却を模索中なのかも。 1作品ごとに新しい彼女の魅力を見せて欲しいと思う。 そうそう。 久々にスクリーンで鄭丹瑞(ローレンス・チェン)のお顔を拝むことができたのも 嬉しかった、と忘れずに記しておかねば。 このヒト、全然年をとらないよねぇ。 ここ20年ずっと変わらないのが不思議。 それぞれの人生の楽しかった時間が写された写真たち。 誰にだって守りたい者がいて、幸せになる権利はあるのだ。 ラストシーンで映し出される彼らの微笑む写真を見ながら涙が頬を伝った。 エンディングで流れるのは「証人」でもエンディングに使われた静かで美しい曲。 あの作品のラストで映し出された青い空が、本作ではファーストシーンを飾っていた。 密告・者 オフィシャルサイト
by sabunorihk
| 2011-10-31 23:42
| 香港映画 ま行
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