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1997年、この年の10月から法律が改正されるという直前の中国のある町。 ベテラン裁判官ティエン(倪大宏:ニー・ダーホン)は一人娘をひき逃げ事故で亡くし 空しさを感じる日々を送っていた。 一方青年チウ・ウー(奇道:チー・ダオ)は2台の車の窃盗容疑で逮捕された。 中国の現行の法では死刑判決が相当となる彼だが10月からの新法であれば 大きく減刑されることがわかっていた。 ティエンはそんな彼の裁判を担当することになる・・・。 鑑賞してまず最初に思ったのは 中国政府がよくこの作品の製作を許可したな・・・ということだ。 もうすでに新しい法律に変わり、現在の中国はこうではないという考えから 許可されたのだろうか。 そしてやはり中国においては ●金 ●コネ この2つを持つ者が勝者となってしまうのだということを思い知らされてしまう。 とにかく物語が進むほどに気持ちがふさぎこんでしまう作品だった。 一番気分が悪かったのは会社社長のリーという男。 重い腎臓病に苦しむ彼はチウ・ウーの腎臓が自分に適合すると判明すると 彼の死刑後その腎臓を自分に移植できるよう裏から手をまわす。 金にモノを言わせて何が何でも1日でも早く腎臓を手に入れようとするその姿は (健康な者にはわからないと言われようとも)あまりにもあさましく、 私たちの目には最低な人間にしか映らない。 彼の婚約者の気持ちが少しづつ離れていく過程は説得力がある。 病気で苦しむ婚約者を目の当たりにしている彼女は当初 腎臓の提供者が見つかったことを自分のことのように喜ぶ。 しかしチウ・ウーやその家族に直接会うことで心の中に違和感が生まれ始める。 だが正面きって婚約者のやり方を否定することはできない。 そのあたりの心の葛藤がリアルに胸に迫ってきた。 この物語には中国の嫌な側面がこれでもかというほど描かれている。 大の大人が個人的な恨みから相手が窮地に陥ったときに 自分の仕事での立場を利用して「仕返し」をする。 子供のケンカかよ!とスクリーンに向かって思わずつぶやきそうになる。 チウ・ウーは結果的には死刑を免れる。 しかしそれは処刑場で銃をつきつけられた状態からの生還だ。 その状態のままティエンと同僚が「新法にのっとってこの刑は取りやめろ」 「いやダメだ」の押し問答。 あまりのずさんさに開いた口がふさがらない。 チウ・ウーはこんな状態のまま生きた心地がするわけもなく、 精神的に死刑を執行されたも同様ではないか。 あらすじを読むと「ラストは希望の光が見えるエンディング」となっている。 そして一応そういう終わり方ではあるのだが、 「何一つ解決していないではないか」というモヤモヤとした思いだけが残ってしまう、 なんとも後味の悪い作品だった。 再生の朝に オフィシャルサイト
by sabunorihk
| 2011-07-29 23:53
| 中国映画
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