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マフィアに身を置き紙幣偽造に関わるホー(狄龍:ティロン)と マーク(周潤發:チョウ・ユンファ)はともにボスの片腕的存在。 ホーの弟キット(張國榮:レスリー・チェン)は兄がマフィアに関わることを知らず 刑事の職を選び警察学校へ通い始める。 一方ホーは台湾で取引の最中に警察に逮捕され服役の身に。 3年後刑期を終え香港に戻ると、待ち受けていたのは父親の死、 自分を恨むキット、そして落ちぶれてしまったマークの姿だった・・・。 1986年に香港で公開され、日本での公開は翌年1987年。 その時のことはよく覚えている。 ある朝、赤羽駅のホームで電車の到着を待っていると 駅に隣接するビルに施された1枚のかなり大きな映画の広告が目についた。 往年のヤクザ映画のような雰囲気だったため邦画だと思ったところ、 出演俳優の名前を観て驚いた。 狄龍と周潤發はこの時初めて知ったが張國榮の名前で香港映画だとわかったのだ。 すでに香港映画にのめりこんでいた私がこの今まで観たことがない 「香港ノワール」というジャンルの香港映画を観るために 公開と同時に劇場へ駆け込んだのは言うまでもない。 あれからほぼ25年。 いまだに香港映画を観続けている自分にも呆れるが(笑) 今観てもストーリーに古さを感じないし、95分という尺もいい。 ホー、マーク、キットの抱える三人三様の苦悩、 そしてたち切ることのできない兄弟愛、友情・・・。 目に焼きつくいくつものシーンたち。 落ちぶれてしまったマークの姿を目にした時のホーの愕然とした表情。 もう1度ともに戦うと決めたホーの姿に「俺たちの時間が戻った」とばかりに笑うマーク。 返り血で真っ赤に染まるキットの強張った顔。 そしてもちろん言うまでもなく楓林閣でのマークの銃撃戦。 自分の足を撃った男が絶命した後も銃を浴びせ続ける彼の姿が忘れられない。 この楓林閣のシーンであまりにも印象的なBGMは「免失志」という曲だ。(↓) 考えてみるとこの作品ではこの他にいくつも印象的な曲が使われている。 張國榮が唄う主題歌「當年情」ももちろんだが、もう1つ忘れていけないのは 強烈にインパクトある子供が映し出される児童合唱団の唄う「明天會更好」。 この曲の作詞には張艾嘉(シルビア・チャン)も加わっていて 台湾ではかなり有名な曲であることを今回初めて知った。(↓) 「明天會更好」・・・より良い明日・・・「A BETTER TOMORROW」。 あの児童コーラスのシーンは物語上それほど重要ではないと思っていたが 映画のタイトルと重なっていたとは! 25年目にして知ってしまった衝撃の事実。(というのは大袈裟か) 今観ても物語に古さを感じないとはいったものの、香港の街並みや風景、 服装などはやはり時代を感じさせ懐かしさがこみ上げる。 ゴツ過ぎる携帯電話にSOGOのショッピング袋のあの頃の懐かしい柄、 警察が来ると逃げ出す屋台(それも中環のド真ん中に!?)。 そしてなんといっても懐かしいのはマークがシン(李子雄:レイ・チーホン)に ボコボコにされるJALのネオン看板が輝く湾仔のビルの屋上。 (このシーンは何度観てもマークの鼻血の噴出し方が絶妙のタイミング&迫力満点だ) あの頃は日本の会社の看板の多さに驚いた香港の夜景も 今では様変わりして日本の社名はほとんど見当たらない。 公開当時鑑賞して、私が心惹かれたのはホー役の狄龍だった。 それは今でも変わらないが、当時はほとんどわからなかったマークを演じる 周潤發の魅力が今ならわかる。 あの口を横に広げ歯を食いしばるように笑う笑顔から一瞬で凍るような冷たい表情へ、 あるいは泣き顔へと変わる顔が忘れられない。 そしてホーを追い続ける台湾警察の刑事役でかなり露出度の高い 監督の呉宇森(ジョン・ウー)も美味しい役どころだということを付け加えておこう。 1967年に製作されたという龍剛監督の同名作「英雄本色」も 機会があれば是非とも観てみたいと思う。 いよいよ関西でもスタートした「香港電影天堂」。 上映第一作となった本作では立ち見も出る盛況ぶり。 嬉しいなぁ・・・。 しかし意外だったのは女性客の多さ。 私の予想では男性の方が上回ると踏んでいたのだ。 と、ここで思い当たる。 きっと張國榮ファンが多いのだろう。 残念なのは「この作品、初めて観ます」という感じの若い人がほとんどいないこと。 こういう機会に大スクリーンで質の良い香港映画を知って欲しいと願うのだが。 1986年 香港映画<「香港電影天堂」にて鑑賞>
by sabunorihk
| 2011-06-19 22:54
| 香港映画 あ行
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