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下っ端修行僧の唖仔(成龍:ジャッキ-・チェン)は幼い頃父親を何者かに殺され、 いつかその仇を討つ日のために少林寺で厳しい修行の日々を送っていた。 彼はある日立ち入り禁止の洞窟の中で鎖に繋がれた謎の男(金剛)と出会う。 時々やってきては世話をやいてくれる唖仔に少なからず気を良くした男は 唖仔に拳法の技を教えこんでいく。 他にも酔っ払い僧侶や女僧らからも技を伝授された唖仔は やがて難関木人拳との戦いを突破し、晴れて下山する日がやってくる・・・。 大昔にビデオ鑑賞をして「なんとなく面白かった・・・ような気がする・・・」と かすかな記憶だけが残っていた作品だが、今回鑑賞して改めて思った。 この作品・・・かなり面白い! なんといっても話の展開が早いのが小気味良し。 修行につぐ修行が物語のメインなのかしらと思いきや、 修行もそこそこにあれよあれよと木人たちをうち破り、 物語の中盤にはサッサと下山して父親の仇探しが始まる。 この作品のタイトルにもなっている木人たちのお姿は・・・ マジですかいっ!?というようなとても手ごわそうには見えないシロモノだが どうやらすこぶる強いらしい。(笑)(↓) 登場人物たちも複雑過ぎずシンプルにして的確な位置づけ。 ジャッキーが演じる唖仔は父親を目の前で殺されたショックから口がきけなくなる。 つまりほぼラストまでジャッキーは一言もしゃべらない。 これもまた新鮮。 そんな彼をともに修行に励む先輩たちはからかいの対象にするのだが (だいたい唖仔という呼び名もあまりにもストレートではないか・・・) そこにも陰湿な空気はなく、どことなく微笑ましい。 加えて唖仔に拳法を伝授してくれる複数の師匠たち。 鎖に繋がれた謎の男、 いつでも酔っ払っている僧侶(彼を観て「酔拳」を連想する人は多いだろう)、 そして少林寺に客人として住んでいる女僧。 彼がこれほどまでに可愛がられるのは、 おそらく唖仔自身が素直で先輩たちを敬う若者だからなのだろう。 彼の人の良さが印象に残るエピソードは鎖に繋がれた謎の男とのシーン。 この男、届けられた食事を「こんな汚い饅頭食えるかっ!」と空腹のくせに意地を張る。 すると唖仔は落ちた饅頭を拾い、パンパンとゴミを払い、 更にはペロンペロンと饅頭の薄皮を一皮むいてニッコリと男に差し出す。(可愛い!) それを受け取り饅頭をパクつく男のそばでむいた饅頭の皮をムシャムシャと食べる唖仔。 図々しいこの男が「次に来るときは酒だ!酒を持って来いよ!」と横柄なことを言っても ブンブン頷いて酔っ払い僧侶の腰の酒をちょいと拝借して届けてやるのだ。 なんかこう、小動物みたいなのだ。この唖仔って。 下山して食堂で食事をしていると暴れて店の娘にちょっかいを出す男たちに出くわす。 (このチンピラまがいの中になんと元彪(ユンピョウ)の姿あり。) 彼らを追い払うと店主の息子がすっかり唖仔に惚れこんで兄貴と慕うように。 この息子、大仁田とザ・タッチと保積ペペを足して3で割ったような風貌で愛嬌あり。 考えてみればいつでも一番下っ端だった唖仔を初めて「兄貴」と呼ぶ男の登場だ。 こんなエピソードで唖仔の成長が描かれている。 しかし本作で私の心をわし掴みしたのは洞窟にとらわれの身となっている謎の男。 唖仔の下山と前後して彼もまた脱走に成功し唖仔の前に姿を現すのだが 実は彼は少林寺をおびやかす悪党だったのだ。 そして更に彼こそが唖仔の・・・(おっとネタバレ!) この金剛という俳優・・・かなり大柄で顔は倉田保昭のよう。 元短距離走の選手だったという過去をもつらしい。 つまり師の1人が悪党だったというのはなんとも衝撃的ではないか。 この男のおおざっぱな悪党ぶりがスゴイ。 窓の外をスッと通った男をいきなり殺す。 (理由:少林寺の人物に似ていたから) 家族がとがめると家族もまた一気に殺す。 (理由:ゴチャゴチャうるさいから。←推測) 唖仔が「心を入れかえて少林寺に戻ってやり直してください」と頼むも 「そんなのムリ」と言いつつも唖仔に対しては「お前はワシの誇りだ・・・」と 仏心を表現しつつ、心の中では邪魔な唖仔を殺す目論見だったのがこれまたスゴイ。 この金剛の自爆的最期は衝撃的だった。 ラストは唖仔が少林寺に戻り頭を丸めるシーンで終わる。 が、もちろん坊主頭のジャッキーが映し出されることはない。 観てみたかったような・・・。 でも絶対似合わない気がするけど。 似合わないといえばジャッキーと少林寺というのもなんとなくしっくりいかないような。 そういえばこの作品はジャッキー整形前最後の作品だという。 私はこの昔の一重まぶたジャッキー、結構好きなんだけどな。 1976年 香港映画<「大成龍祭」にて鑑賞>
by sabunorihk
| 2011-03-07 23:49
| 香港映画 さ行
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