★掲載画像について★
このブログに掲載されている 画像の転載を禁じます。
カテゴリ
全体 香港映画 あ行 香港映画 か行 香港映画 さ行 香港映画 た行 香港映画 な行 香港映画 は行 香港映画 ま行 香港映画 や行 香港映画 ら行 香港映画 わ行 台湾映画 中国映画 韓国映画 タイ映画 シンガポール映画 インド映画 合作映画 その他映画 香港ドラマ 香港よもやま話 香港映画雑記 ごあいさつ 年間ベスト10 未分類 以前の記事
記事ランキング
タグ
劇場鑑賞(425)
DVD・VCD・ビデオ(144) さ行(113) か行(102) あ行(101) は行(95) た行(86) スカパー(43) ら行(40) ま行(34) な行(16) わ行(14) や行(10) 最新のトラックバック
ブログジャンル
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
画像一覧
|
KJは11歳にしてピアノコンクールで優勝するなど天才的音楽センスを持つ少年。 現在17歳、高校生のKJは音楽一色の生活を送り、海外への留学も控えていた。 こういういわゆる「天童」と言われる子供の話を聞くたびに私が考えてしまうのは その才能の素晴らしさよりもこの子がこの先どんな人生をたどっていくかということだ。 KJは音楽の才能だけでなく、その思考の深さ、表現力にも長けている。 自分自身に対して厳しい分、他人に対しても完璧を求める。 自分の物差しを使い、他人にも辛辣な発言でやりこめる。 それは兄や妹だったり同級生だったり。 誰もがKJの才能を認めているからだろうか、 苦笑いしながら彼の発言を受け入れる。(もしくは聞き流している?) クラスでの演奏に団結して盛り上がるクラスメートたちや 宗教を信じる者たちに違和感を感じ決して輪に加わることはない。 KJにとって自分より上だと認めているのは幼い頃からのピアノの教師、ロー先生だけ。 うまくいかなければ彼がつぶやく言葉は「ロー先生に怒られる。見せられない。」 彼にとってロー先生の存在はまるで神のようだ。 このロー先生の存在を考えると、何かを学ぶときにいかに先生の選択が重要かという ことを思い知らされる。 音楽的な技術だけでなく、その表現力、物の考え方全てが先生から影響を受ける。 そしてもう1つ気になるのがKJの父親の存在。 この物語の中に1度も母親は姿を見せない。 きっとKJの育て方をめぐって父親とは意見がぶつかっていたのではないか。 そう考えていたら物語の後半、17歳のKJが静かに語る。 「両親は最近離婚した」と。 理由は父親の浮気だと言うが、そこに至るまでにも夫婦の確執があったことは明らかだ。 父親はKJを世界的に有名なピアニストにすべく、幼い頃から海外でのコンクールにも KJを参加させた。 もしかしたら母親はKJに世界的な音楽家になることよりも別の人生を 歩んで欲しかったのかもしれない。 もし母親の希望にそった人生を歩んでいたら現在のKJはどんな子供だったのだろう。 留学をして世界を見渡せば、おそらくKJ並み、いやそれ以上の実力者はいくらでも 存在するであろう。 その時彼は一体何を考え、どう進んでいくか。 5年後のKJの姿も是非見守っていきたい・・・ どうか彼を正面から受け止めてあげられる大人が存在しますように・・・ そんな思いを抱いてしまう作品だった。 香港映画<「大阪アジアン映画祭2010」にて鑑賞>
by sabunorihk
| 2010-03-17 22:26
| 香港映画 か行
|
ファン申請 |
||