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聴覚障害を持つシャオポン(陳妍希:ミシェル・チェン)は水泳選手として 障害者オリンピックに出場して金メダルを獲るのが夢。 その姉の夢を叶えるため妹のヤンヤン(陳意涵:アイビー・チェン)は 全面的に姉をサポートする生活を送っている。 稼業のレストランを手伝い弁当の配達をするティエンクオ(彭于晏:エディ・ポン)は 配達で訪れたプールサイドでヤンヤンの姿を見かけ一目惚れ。 どうにか親しくなりたいと必死に手話で話しかけるがいつでもヤンヤンは バイトのかけもちで忙しく、なかなか相手にしてもらえない・・・。 オリンピックを目指して協力しあう姉妹の姿と天真爛漫なティエンクオの ストレートで好感の持てる恋愛エピソード。 そんな可愛いラブストーリーの中にも鄭芬芬(チェン・フェンフェン)監督が散りばめた 主人公たちの心の動きは繊細かつ的確で大いに共感できる。 姉の夢のために自分の生活全てを姉中心に送る妹に対するシャオポンが持つ 感謝の気持ちと妹の生活を犠牲にしているという負い目・・・2つの気持ちの葛藤。 妹の応援は嬉しいが、妹のためにオリンピックで金メンダルを取らなければ いけないという追い詰められた焦り。 一方自分は特別な物は何も持っていないから姉の夢は自分の夢だと考える ヤンヤンの自分自身に対するほのかなコンプレックスも見え隠れする。 姉妹特有の絆とかすかな反発。 そのあたりの塩梅がサラリと描かれているのがいい。 そんな2人の間に割って入るティエンクオのキャラクターは好感度大だ。 彼の根っからの明るさは両親によるものだというのは明らか。 一人っ子のティエンクオを可愛がりすぎる嫌いはあるけれど、 (そしてそれをティエンクオもキチンと自覚している) こういう風に心根から自分の気持ちに真っ直ぐな子は観ていて気持ちがいい。 彭于晏(エディ・ポン)の満面の笑顔は威力絶大だ。文句なく可愛い。 こんな風に総合的に考えると悪い作品ではないと思う。 ただ1点、実はヤンヤンは・・・という最後のオチを除けば。 オチとは言うものの、物語を追っていけばこのオチは容易に想像できるものだ。 だが、その想像を打ち砕くべくヤンヤンがティエンクオに告白するシーンが挿入する。 つまりヤンヤンは事実を隠しウソをつくのだ。 ウソの1つや2つ、誰だってつくものだ。 だからウソをついたこと自体を怒る気持ちは、ない。 だが、この場合ヤンヤンがついたウソの内容が許せない。 明らかに私の常識の中では倫理的に許せないタイプのウソだからだ。 それがウソだったとわかり、最終的に誤解を解きヨカッタ、ヨカッタ、となる展開。 監督は障害というものをただの小道具として映画に利用しているように思えてしまった。 この聴覚障害という題材については映画上映後のQ&Aでもある方から質問が出た。 しかし監督からは的を射た回答は返ってこなかった。 これは多分通訳を介してのやりとりのため、うまく質問の意図が監督に 伝わらなかったからだと思われる。 この後午後3時からも監督を囲んでのトークイベントが開催された。 私は参加しなかったが、もしかしたらそちらでは監督からこの点についての 考え方を聴くことができたのかもしれない。 鄭芬芬(チェン・フェンフェン)監督は「午後3時の初恋」に続き、 本作が長編映画第2作目だという。 そういえば「午後3時の初恋」もノレなかった苦い想い出が・・・。(笑) この「聴説」は2009年の台湾最大のヒット作だという。 この作品に関しては、どうやら私と台湾の人々の間には 感覚の大きな隔たりがあるようだ。 勿論あって当たり前だが。 台湾映画<「大阪アジアン映画祭2010」にて鑑賞>
by sabunorihk
| 2010-03-15 10:31
| 台湾映画
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