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杜琪峰(ジョニー・トウ)は現在日本公開激減の香港映画において 最も作品が公開されている監督かもしれない。 となると今から新たに香港映画の世界に足を踏み入れる人達にとっては この監督の作品やテイストこそが「香港映画の基準」となり得るのだろうか。 ・・・それは困る。個人的に。 物語の始まりは澳門(マカオ)、やがて舞台は香港へと移る。 いつもの顔ぶれ杜組と呼ばれる黄秋生(アンソニー・ウォン)、 林家棟(ラム・カートン)(今回の彼はどこをどう見てもナンちゃんだ)、 林雪(ラム・シュッ)、任達華(サイモン・ヤム)。 もちろん林雪はいつものように絶えず何かを口に頬張り少しだけ緩めの空気を放つ。 ストーリーの軸となるテーマは杜琪峰の代名詞「男の美学」。 殺人の依頼者コステロ(ジョニー・アリディ)が記憶をなくし、自分たちへ依頼した 殺人のこともましてや自分たちとのかかわりすらも忘れてしまっても 1度交わした約束は最後までカタをつける。 もはやこの路線の杜琪峰作品は歌舞伎のようなものか。 いつもの様式美に酔い、息づまる銃撃戦の緊張感の中で林雪がクスリと笑わせ、 物語は多くを語らず(この監督作はセリフが少ないのも特徴だ)、 洗練された映像と音楽で描かれる男の浪漫。 いつものメンバーによるいつものシーン、いつものストーリーにいつもの感想。 杜琪峰ファンに言わせたら「いつもと変わらないことこそが素晴らしい」のかも。 つまりドリフのコントに通じる。(←ファンの方、無言電話かけないで) 安心して観てその世界に酔いしれるのだ。 そんな中、少しばかりいつもと違う風を吹き込んでいたのがジョニー・アリディの存在。 雨が降り、傘をさした人々が行き交う中、自分の仲間の顔すら忘れ 泣きべそみたいに迷子の顔をした初老のフランス人。 海辺でたくさんの子供の面倒をみながら暮らす謎の妊婦ビッグ・ママのもと、 明らかに西洋人の血が流れる顔をした子供たちに混じり食卓を囲むコステロの姿は まるで彼らの父親のように映る。 なくしてしまった彼の記憶は現実だったのか? もしかしたら全ての物語は彼の頭の中で作り上げられた作りもので、 コステロはビッグ・ママと共に昔からこの場所で暮らしていたのではないか? (子供たちの父親はもしや黄秋生演じる鬼(クワイ)かとも思ったが、子供たちは クオーターにしては西洋の血が濃く出すぎている気がする) いや、それよりも。 ビッグ・ママがコステロの記憶を操り、鬼(クワイ)たちの復讐を果たしたのかもしれない。 うん、そうだ、そうに違いない。 ・・・と勝手に妄想は膨らみ、現在私の中ではこの作品のアナザー・ストーリーが 一人歩きしている。(笑) こんな私の戯言はさておき、キチンと正当に作品を鑑賞したい方はもうしばらくお待ちを。 本作は5月からの全国公開が決定している。 冷たい雨に撃て、約束の銃弾を オフィシャルサイト 香港/フランス合作<「大阪アジアン映画祭2010」にて鑑賞>
by sabunorihk
| 2010-03-12 13:08
| 合作映画
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