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2003年から翌年にかけ21人(後に31人と判明)を殺害したとして 逮捕されたユ・ヨンチョル。 韓国で実際に起こったこの連続猟奇殺人事件をベースに作られたサスペンスドラマ。 デリヘルの元締めジュンホ(キム・ヨンスク)はある男を探していた。 それは携帯末尾4884の客。 自分の店のデリヘル嬢がこの客に呼ばれて行方不明になっているのだ。 そこへまたしても4884の男からデリヘル嬢依頼の電話が。 ジュンホは風邪をひいて仕事を断るミジン(ソ・ヨンヒ)を無理矢理男のもとへ行かせ 男を探るよう仕向けるが、ミジンからの連絡はこないまま彼女もまた行方不明となる・・・。 いや〜面白かった! 追う追われる殴る暴れる。 そして合間に流れるゆるいおかしみと空気。 早い展開のテンポの良さでストーリーは一気にラストまで突き進む。 殺人犯を追い詰めるのが元刑事で現在はデリヘルの元締めというのも興味深い。 当初ジュンホ自身消えたデリヘル嬢がまさか殺されているなどとは思いもしない。 商売道具のオンナを売り飛ばされたと思い込み、怒りから4884の男を追跡するのだ。 このジュンホという男が妙に短気で常に独り言のように文句をたれ暴れている。 どこか子供が図体だけ大きくなったような雰囲気の男。(笑) それに対し、ミジンの娘の大人たちの心を見透かすような瞳と ドッシリと落ち着いた態度が相反して不思議な空気感を生み出す。 母親が消えても取り乱すことなかった彼女が初めて母親の死を予感したときに 大泣きするシーンは印象的だった。 ジュンホが走らせる車の中。 窓が締め切られて私たちはそれを外から眺める。 彼女は大粒の涙をポロポロ流しワンワンと大泣きしている様子だけが伝わってくる。 子供が登場するものの、この作品はそれに頼るような甘い展開はない。 その点も大変気に入った。 そして4884の男、ヨンミンを演じるハ・ジョンウ。 どこにでもいる普通の男をサラリと演じられそうな彼を 飄々としたとらえどころのない殺人鬼として起用したのは成功だと思う。 この作品の後にも妻夫木くんとの共演作も控えているし、これで一気に 日本でもファンが増えるのだろうか。 (もうすでに?だったりして??私は疎くて知らないだけで) このヨンミンのある意味あっけらかんとした態度には度肝をぬかれる。 同じく実話を基にした「殺人の追憶」を少しばかり思い出させるこの作品だが、 あの物語同様、犯人にたどり着くまでをじっくり描く作品なのだろうと思っていた。 ところが物語の前半部分で、意外にもあっけないほどそれもヨンミンが自ら サラリと「オンナを売ってはいません。殺しましたけど」とつぶやくように告白するのだ。 このシーンがこの作品のベストシーンだと思った。 周りにいたのどかな警察の面々が「へっ?」と鳩が豆鉄砲食らったような顔になる。 私もきっと同様の顔をしていたはずだ。(笑) あまりにもサラッと告白するから「またまた〜」的な空気すら流れる。 その後逮捕された後も女性刑事に興味本位で(これが素なのか装いなのかが読めない) 「ロングヘアの方が似合うのに」なんてクリンとした目つきで話しかけたりするのだ。 計算ずくなのか素なのか。 私にはただただ思いのままに行動する子供のようにしか映らなかったのだが・・・。 彼を殺人に駆り立てるものは何だったのだろうか。 一環してのみとトンカチで被害者を殺害する方法には 宗教もしくはキリストの最期の姿に対する執着心があるようには思えたが 所詮人の心の奥に潜んでいるものなんてそう簡単に分析できるはずもない。 それでも1人だけ彼のもとから無事帰ってきたデリヘル嬢がいた。 なぜ彼女だけは特別だったのだろう。 ヨンミンが唯一好意を持った女性だったのだろうか。 その時の自分の思い通りにならなかった苛立ちが発端で殺人事件はスタートしたのか。 すでに例の如くハリウッドリメイクも決定しているというが、 この全編に漂う軽いおかしみがハリウッド作では絶対になくなってしまうはずだ。 この作品最大の魅力であるおかしみがなくなった時点で 私にとっては「観る価値なし」の烙印が押されてしまうだろう。 チェイサー オフィシャルサイト
by sabunorihk
| 2009-05-10 11:06
| 韓国映画
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