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先日の香港旅行のキャセイの機内でこの作品が放映されていた。 しかしやっぱり大きなスクリーンで観ようと決めてじっと我慢。 で、帰国後近場の映画館で観よう、と思ったら・・・ 驚くことに地元の劇場では軒並み日本語吹き替え版での上映だった。 あわてて公式HPでチェックしたら全体のほぼ2/3は吹き替え版での公開なのね・・・。 今どきの公開状況ってこんなものなのかしら。 ちなみに劇場の窓口でチケットを買う時にも 「字幕版ですがよろしいですか?」と聞かれた。大人2人だったけどね〜。 子供が鑑賞するなら仕方ないが私には周星馳の声はあのしまりのないダミ声以外 考えられないなぁ。 今どきあり得ないほどのド貧乏親子。 それでも父親ティー(周星馳)は息子のディッキー(シュー・チャオ:徐嬌)に 学がないと自分のようになってしまうからとムリをして息子を私立学校に通わせる。 だけどおぼっちゃま、お嬢ちゃま揃いの同級生の中でゴミ置き場からティーが見繕ってくる ボロボロの靴を履いたディッキーは否が応でもからかいの対象になってしまうワケで。 同級生が持っているハイテクロボット「長江1号」(要するにアイボ?)が欲しくて欲しくて オモチャ売り場でダダをこねるディッキーのエピソードは見ていてちょっとばかり辛い。 ディッキーの気持ちもわかるし、買ってやりたくても買ってやれないティーの気持ちも 切なくて。 その代わりに・・・とティーがまたしてもゴミ捨て場から拾ってくるボール状のモノ。 これがあなた、実は異星からやってきた犬型生物だったからさあビックリ。 ディッキーはこの子を「長江7号」だと同級生にお披露目し、「七仔」 (日本語訳ではナナちゃん)と名づけてランドセルに入れて学校へも一緒に登校。 しかしこの七仔、期待に背きなんとも使えね〜異星犬もどきなのだった。 ティーとディッキーのボロは着てても・・・な愛しい親子関係と ディッキーと七仔の微笑ましい友情関係。 他にもイジワルな同級生やディッキーに惚れているジャンボな女の子、 美しすぎる担任のユエン先生(キティ・チェン:張雨綺)とのベタなエピソードを交えつつ ちょうどいい感じの長さの87分。 今回周星馳は脇にまわって主役はディッキーを演じる徐嬌だ。 この子が実は女の子・・・というのはすでに有名なハナシだが、この作品では 本当に男の子に見えるのよねぇ。 おまけにイジワルな同級生、オールバックのヘアスタイルがいかしたジョニー役の ホアン・レイ(黄蕾)も、更にはでっかい体のいじめっ子暴龍役の姚文雪も み〜んな女の子だと言うではないか・・・。 あたかも宝塚かよ!な展開だ。(笑) もう1つ意外な展開だったのが七仔。 映画を観る前は「このちゃっちいキャラは一体・・・」と思っていたのに 動く七仔を観たらなんともかわいくてちょっとばかりズキュ〜ン。(笑) あの黒目しかない大きな瞳がチャーミングゥなのだ。 七仔が便器に座って後ろをむいてドラえもんの如くポケット(?)から工具を取り出して 素晴らしいグッズを作り出す作業風景はもう、かわいいのなんのって。 家の壁を這い回るゴキブリ。 それを素手でものすごい速さで潰しまくるディッキーの姿。 これが私がドツボにハマって死ぬほど笑ったシーン。 この手の作品を長々と分析したりもっともらしいゴタクを並べるのは無粋というものだ。 ガ〜ッと観てガハハ!と笑ってちょっとホロリ、感想は「あぁおもしろかった!」。 これでいいと思う。 周星馳の映画は本来そういうものな気がする。 そうそう、1つ耳寄りな情報が。 6月30日(月)から全国のミスドでミラクル7号タイアップ企画がスタートですって。 レシートの裏に当たりが出たらこ〜んな(↓)七仔グラスがもらえるんですってよ、奥様。 ちょっとトライしてみちゃおうかしら。(←ミスドの思うツボな私) 長江7號(ミラクル7号) オフィシャルサイト #
by sabunorihk
| 2008-06-29 11:42
| 香港映画 ま行
香港のレストランで働くキョウジ(浅野忠信)は店のオーナーであるボス (トゥーン・ヒランヤサップ)の妻と不倫の関係にあった。 そんなある日、ボスの依頼で彼の妻を殺害することになる。 しばらく身を隠すため香港からプーケットに渡るキョウジ。 その途中不思議な女ノイ(カン・ヘジョン)と知り合う。 マカオ、香港、プーケット、そして再び香港。 多国籍で無国籍な空気を感じさせる作品。 サスペンスでバイオレンスなストーリーながら作品全体に流れる ゆったりとした時間は舞台が亜熱帯だからだろうか。 キョウジがプーケットへ向かうために乗り込むフェリーでの不思議な出来事の数々。 洗面所で蛇口をひねるとなぜか必ずシャワーヘッドから勢いよく出る水。 (キョウジは毎回必ずそのシャワーでビショ濡れになる) 押さえていないと壁に戻ってしまうスプリングのききすぎたくくりつけベッド。 なぜか部屋に閉じ込められてしまう壊れたドア。 キョウジの同級生だったと船内を連れまわす謎の男との不毛な会話。 そんなB級ギャグのようなエピソードもクリストファー・ドイルのカメラのフィルターを 通した映像では不思議な味わいをかもし出す。 そして全てが空回りして思い通りにいかない微妙ないらつきと居心地の悪さ。 しかし観ていてそれが決して苦痛ではなく不思議なことにかすかに心地良くさえある。 キョウジを演じる浅野忠信の脱力した力みのない演技とプーケットでキョウジを助ける リザード役の光石研の畳み掛けるような嫌気がさすギリギリの演技。 互いを引き立てあいおもしろいバランス感。 自分がお気に入りだから目につくというばかりではないと思うのだが 最近光石研氏をあちらこちらで見かける。 売れる(イヤもしかしてもうとっくに売れている?)寸前とはこういうものかもしれない。 作品のゆったりした空気とモップスの「たどり着いたらいつも雨降り」は おもしろいほどマッチしていた。 ストーリーを読むとキョウジはボスの妻を愛していて、自分の手で殺めてしまった罪に 苛まれているらしい。 しかし私には苦しんでいるようにも悲しんでいるようにも到底思えなかった。 別に愛している必要も罪の意識に苛まれる必要もないとは思うのだが。 インビジブル・ウェーブ オフィシャルサイト #
by sabunorihk
| 2008-06-27 08:11
| タイ映画
「自称香港映画好き」を公言しているわりには香港で劇場に足を運び、 香港映画を観ることはほとんどない。 なぜか? 理由は簡単。 街歩きをしていた方が映画よりずっとドラマチックで楽しいことがあるからだ。 そんな私だが今回香港滞在中に1本だけ映画を観た。 香港へ行くと必ず数本は香港映画を観るという友人にくっついて行き観たのは 杜琪峯(ジョニー・トー)監督作「文雀(Sparrow)」。 謎の美しい女を自由の身にするために黒社会の大物に挑むスリ4人組の物語。 ちなみに「文雀」はスリの俗語なのだとか。 麻のスーツで香港の街角を自転車で走りぬける任達華(サイモン・ヤム)。 雨の日の傘さし運転は危ないからぜひ「さすべえ」をプレゼントしたい・・・ などと思ったり。(笑) 趣味はカメラ、センスのよい自宅でジャケットのボタン付けなんかも ササッとしてしまうというなんともお洒落なスリだ。 仲間とのスリの連携プレーもスローモーションのモダンな映像であたかも ダンスシーンの如く美しいこと。 ところどころでクスッと笑わせてくれるギャグもコテコテ中華風ではなく。 ストーリーはどこかファンタジー色が漂い、抑え目な音楽はオリエンタル調で 物語全体にゆったりとした空気が流れる。 ジョニー・トーファンにはたまらない作品だろう。 でもねぇ・・・ 私はそのスタイリッシュさ、お洒落さが鼻についてしまってちょっと苦手。 幾度となく使われるスローモーション映像にも狙いすぎ感を感じてしまったり。 私としては映画そのものよりも↓で観られる予告編で十分楽しめると思ってしまった。 ・・・なんて言ったらジョニー・トーファンに怒られてしまうかしら。 あ、彼らが口の中にカミソリの刃を含んでいて、4人で一斉に舌をベロリと出して カミソリの刃を敵に見せる・・・というシーンは大好きですが。 予告編はこちら #
by sabunorihk
| 2008-06-26 11:43
| 香港映画 さ行
それは愛なのか同情なのか 天国なのか地獄なのか 死を目前にした男と5分間だけ死んだことのある女 余命わずかでありながらいくどとなく自殺を図る死刑囚チャン(チャン・チェン:張震)。 一方浮気が発覚しても悪びれる様子もない夫(ハ・ジョンウ)から心が離れていく ヨン(チア)。 ある日ヨンはニュースで知ったチャンの存在に興味をひかれ、面会を申し出る。 塀の中、季節を感じられないチャンのために面会のたびに四季折々の演出をするヨン。 次第に2人はお互いになくてはならない存在になっていく・・・。 ヨンを演じたチアという女優は舞台出身だそうだ。 おそらく演技派女優なのだろう。 しかし、幼稚なことを言って申し訳ないのだが、いかんせん顔が好きになれない。 「世界の果てまで行ってQ!」に出演する珍獣ハンターのイモト嬢に見えるのだ。 ヨンは自宅では常に暗い表情で人とも接さずにひたすら土をこねている。 これじゃ夫も浮気の1つもしたくなるってもんだろう・・・などと考えてしまう。 いや、夫が浮気をしたからこんなに暗い女になってしまったのか? そのヨンがチャンとの面会ではタガが外れたかの如く恐ろしいほどのテンションの高さ。 あの面会シーンは・・・爆笑していいのか真剣に見つめるべきなのか本当に戸惑った。 この監督の作品は時としてこういう身の置き場に困るシーンがある。のは私だけか? 死刑囚と面会者の物語というと同じ韓国映画「私たちの幸せな時間」がある。 比べるものでもないだろうが、あちらのお粗末な泣け泣け作品に比べると この「ブレス」は数段力強さを感じられる作品だ。 ただし私が惹かれたのはチャンとヨンの愛の物語でも、そしてヨンと家族の物語でもなく チャンと同じ部屋の若い囚人の愛の物語だった。 刑務所の4人部屋。 ただただ息(ブレス)をして過ごす部屋。 何もない部屋だからこそ4人の囚人たちの関係が、1つ1つの行動が、 ひどくシンプルにそしてストレートに描かれている。 特に若い囚人とチャンのあやふやな関係。 次第にヨンに惹かれていくチャンを嫉妬心丸出しで阻止しようとする若い囚人。 大事に手にしていたヨンの髪の毛を若い囚人に取り上げられた時の チャンの慌てようとその後の行動は・・・笑った。幼い子供みたいなあまりの愛らしさに。 チャンの死刑が執行されるまでの残り時間を若い囚人たちは知っていたのだろうか。 そしてチャン自身も。 ラスト近く窓の外を必死に覗こうとしている若い囚人をひょい、と肩車するチャン。 この作品で一番印象に残るワンシーン。 チャン・チェンは自分で喉を傷つけてほとんど声を発するシーンはない。 それにもかかわらず堂々たる存在感。素晴らしい。 ところであの刑務所の館長は一体なんだったのだろう。 キム・ギドク監督自身なのか? なぜヨンの面会の申し入れを受け入れたのか? あれほどまでに2人の面会に寛大だったのか? (だって面会室であんなラブシーン・・・ありえね〜!) 2人はまるでこの館長の手のひらで踊らされていたかのようだ。 なんともとっちらかった感想になってしまった。 だってワケのわからない映画だったのだもの。 だから鬼才と世間は言うのか? だとしたら鬼才の描く物語はところどころに強く印象を残すシーンはあるものの、 物語としては(私にとっては)説得力がない。 ブレス オフィシャルサイト #
by sabunorihk
| 2008-05-31 08:07
| 韓国映画
泣いた。とにかく泣いた。 香港の街の片隅で主人公たちが少しだけ幸せを求めて生きる姿が切なくて。 日本未公開香港映画の中にはたまにこの作品のような 小さな宝の原石みたいな作品が埋もれている。 ジュディ(サンドラ・ン:呉君如)は乳癌をわずらい片方の胸を失う。 それと同時に結婚生活にピリオドを打ち、レストランの接客係をしながら 祖父と2人暮らし。 一方ジョーダン(フランシス・ン:呉鎮宇)は定職にもつかないチンピラ。 人生の目的もないその日暮らしの毎日。 こんな一見普通の生活では出会いがないだろうと思える2人が出会い、 つかのま小さな幸せな時間を共有する・・・そんな大人のおとぎ話だ。 原題の「茱麗葉與梁山伯」(「ジュリエットと梁山伯」)はそんな西洋の古典と 中国の古典を融合させ、違う世界に住む者同士のふれあいを描くという 監督の意図からつけられたものだという。 「なぜに今更、主演女優に呉君如(サンドラ・ン)なのだろう」と思った。 彼女といえば80年代~90年代に周星馳の相手役として必ず登場する、 いわゆるコメディエンヌの印象が強かったのだ。 しかしそんな私の取るに足らない違和感はすぐにどこかへ消え去った。 コーラが大好きな祖父に飲みすぎを叱るジュディの優しい眼差し。 そんな祖父が交通事故にあったと聞きレストランの制服チャイニーズドレスのまま 靴も履かずに病院まで走るジュディ。 その足元はストッキングが破れているがそんなことはおかまいなしだ。 その姿を観ながらすでに私は呉君如の演じるジュディに釘付けになってしまった。 この時点でまさに彼女以外にジュディは考えられなくなった。 ふとしたことからヤクザのボス新界の安(サイモン・ヤム:任達華)の愛人の赤ん坊を ジョーダンとともに世話することとなるジュディ。 始めはとまどいながらも次第に2人は擬似家族生活に安らぎを感じ始める。 夫婦ではないのにそこにはあやふやながらも夫婦の空間があり 他人の子供なのにそこにいるのはまるで2人の間の大切な絆だった。 それでも偽りの生活はいずれ終わりを告げる。 若くもなく心に傷を持つ者同士、特別な思いを口にすることができないまま。 やがて彼女はこの世を去る決意をする。 ふと気づくと全編通してジュディが心から笑う姿を見ることはなかった。 遅かれ早かれ彼女は自らの命を絶つことを決めていたのだ、とこの時やっとわかった。 最終的には死ぬ決意をしたはずのジュディだけが残り、 彼女のまわりからは全てが消えてしまう。 彼女に残されたのは「夕飯までに帰る」という言葉とともにジョーダンが残した ジュディの家の鍵だけだった。 巷ではジョーダンを演じるフランシス・ン(呉鎮宇)の演技に対する賞賛の声をよく聞く。 言うまでもなくフランシス・ンはやっぱりうまいのだろう、きっと。 そして子持ちヤクザの親分のサイモン・ヤム。 自分は愛人に子供まで産ませるのに妻の浮気は絶対に許さない身勝手さが笑えるが、 子育てをしっかりするヤクザの親分というのも人間味あふれる。 そしてジュディに片思いの真面目な堅物男性、方教官を演じるエリック・コット (葛民輝)が秀逸。 不器用で、でもイイヒトで、見ているだけで切なくて切なくて。 役者全ての配役そして演技がまさに絶妙!と思わせる作品だった。 だがこの作品はやはりなんといってもサンドラ・ン(呉君如)あっての作品だ。 彼女なくしてこの大人の切ない童話は完成しなかったに違いない。 物語はラストに物語の冒頭のシーンに戻って終わる。 冒頭でのジュディと雑貨屋のおばあちゃんの何気ないコーラに係わる会話が、 ラストでは涙が溢れてとまらない。 2000年 香港映画 #
by sabunorihk
| 2008-05-14 11:44
| 香港映画 さ行
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