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フルーツ・チャン(陳果)監督による「香港中国返還3部作」の1作だという。 残り2作は「メイド・イン・ホンコン」と「リトル・チュン」。 例によって内容も確かめずとりあえず鑑賞。 サム・リー(李璨琛)が出ているのでまた香港のチンピラの下世話なストーリー (これはホメ言葉だから)なんだろうな・・・と思っていたところ・・・。 なんとチンピラはチンピラでもいい年こいた中年のおっさん達のお話だった。 それもどう見ても絵にならないおっさんがほとんど。 それがものすごくいい! いるもん、こういうおやじたち。 香港のいたる所に。 そして主演のトニー・ホー。 今までいくつかの作品でチョコチョコと見かけていたのだが、 ジックリと見たのは今回が初めて。 ガッツリとした顔つきが信用できる男。 この人に「こうしなさい」と言われたら「はい!」と即座に答えてしまいそうだ、私。(笑) 1997年3月。 中国返還を目前に英国軍香港駐屯部隊が解散。 それによって元軍曹ガーイン(トニー・ホー:何華超)は職を失う。 仕事が見つからないガーインは弟シュン(サム・リー:李璨琛)の手引きで ヤクザのボスの運転手をすることになる。 元部下の4人もガーインと同様に思い通りの仕事が見つからない。 彼らとつるむうち、ふとしたことから銀行強盗をやろうという計画が持ち上がる・・・。 考えてみたらフルーツ・チャン監督の中国返還3部作は 「メイド・イン・ホンコン」 → 若者が主役 「リトル・チュン」 → 子供が主役 「花火降る夏」 → 中年が主役 こんな風に中国返還にまつわるそれぞれの日々を描いている。 意図してこうしたのだろうか。 フルーツ・チャン作品が好きなのはそこにある風景が等身大の香港そのままだからだ。 夜景に包まれた華やかで美しいばかりの香港でもなく 危険だらけで掃き溜めのような悪の巣窟ばかりの香港でもなく 私が見て感じる香港の街の息遣いそのもの。 そんな中で生きる普通の人達。(いや、決して普通じゃないのか?) だけどどこかブラックでクスッと笑えてしまうエピソード。 この物語も香港の中国返還前から返還の1年後までを描いているが 返還直後までの暗く重苦しいストーリー展開から一転、 ラストシーンの返還から1年後の香港の街並み、そして人々の生活の あまりの平和さに気が抜ける。 1997年、先の見えない未来に対する不安に動揺する香港。 それでもいざとなれば「ケセラセラ、なるようになる」とやり過ごして生きていく香港。 気の抜けたコーラみたいな笑顔のガーインの後姿がちょっと切なかった。 ファーストシーン・・・頬に穴、エンディング・・・風のいたずら。 大好きなショット。 1998年 香港映画
by sabunorihk
| 2007-10-24 19:36
| 香港映画 は行
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