|
★掲載画像について★
このブログに掲載されている 画像の転載を禁じます。
カテゴリ
全体
香港映画 あ行 香港映画 か行 香港映画 さ行 香港映画 た行 香港映画 な行 香港映画 は行 香港映画 ま行 香港映画 や行 香港映画 ら行 香港映画 わ行 台湾映画 中国映画 韓国映画 タイ映画 シンガポール映画 合作映画 その他映画 香港ドラマ 香港よもやま話 香港映画雑記 ごあいさつ 年間ベスト10 未分類 以前の記事
最新のコメント
LINK
タグ
劇場鑑賞(186)
DVD・VCD・ビデオ(108) は行(57) さ行(57) あ行(56) た行(52) か行(44) スカパー(32) ら行(27) ま行(18) や行(6) わ行(5) な行(4) 年間ベスト10(1) 最新のトラックバック
ライフログ
検索
ファン
|
![]() 泣いた。とにかく泣いた。 香港の街の片隅で主人公たちが少しだけ幸せを求めて生きる姿が切なくて。 日本未公開香港映画の中にはたまにこの作品のような 小さな宝の原石みたいな作品が埋もれている。 ジュディ(サンドラ・ン:呉君如)は乳癌をわずらい片方の胸を失う。 それと同時に結婚生活にピリオドを打ち、レストランの接客係をしながら 祖父と2人暮らし。 一方ジョーダン(フランシス・ン:呉鎮宇)は定職にもつかないチンピラ。 人生の目的もないその日暮らしの毎日。 こんな一見普通の生活では出会いがないだろうと思える2人が出会い、 つかのま小さな幸せな時間を共有する・・・そんな大人のおとぎ話だ。 原題の「茱麗葉與梁山伯」(「ジュリエットと梁山伯」)はそんな西洋の古典と 中国の古典を融合させ、違う世界に住む者同士のふれあいを描くという 監督の意図からつけられたものだという。 「なぜに今更、主演女優に呉君如(サンドラ・ン)なのだろう」と思った。 彼女といえば80年代~90年代に周星馳の相手役として必ず登場する、 いわゆるコメディエンヌの印象が強かったのだ。 しかしそんな私の取るに足らない違和感はすぐにどこかへ消え去った。 コーラが大好きな祖父に飲みすぎを叱るジュディの優しい眼差し。 そんな祖父が交通事故にあったと聞きレストランの制服チャイニーズドレスのまま 靴も履かずに病院まで走るジュディ。 その足元はストッキングが破れているがそんなことはおかまいなしだ。 その姿を観ながらすでに私は呉君如の演じるジュディに釘付けになってしまった。 この時点でまさに彼女以外にジュディは考えられなくなった。 ふとしたことからヤクザのボス新界の安(サイモン・ヤム:任達華)の愛人の赤ん坊を ジョーダンとともに世話することとなるジュディ。 始めはとまどいながらも次第に2人は擬似家族生活に安らぎを感じ始める。 夫婦ではないのにそこにはあやふやながらも夫婦の空間があり 他人の子供なのにそこにいるのはまるで2人の間の大切な絆だった。 それでも偽りの生活はいずれ終わりを告げる。 若くもなく心に傷を持つ者同士、特別な思いを口にすることができないまま。 やがて彼女はこの世を去る決意をする。 ふと気づくと全編通してジュディが心から笑う姿を見ることはなかった。 遅かれ早かれ彼女は自らの命を絶つことを決めていたのだ、とこの時やっとわかった。 最終的には死ぬ決意をしたはずのジュディだけが残り、 彼女のまわりからは全てが消えてしまう。 彼女に残されたのは「夕飯までに帰る」という言葉とともにジョーダンが残した ジュディの家の鍵だけだった。 ![]() ![]() 巷ではジョーダンを演じるフランシス・ン(呉鎮宇)の演技に対する賞賛の声をよく聞く。 言うまでもなくフランシス・ンはやっぱりうまいのだろう、きっと。 そして子持ちヤクザの親分のサイモン・ヤム。 自分は愛人に子供まで産ませるのに妻の浮気は絶対に許さない身勝手さが笑えるが、 子育てをしっかりするヤクザの親分というのも人間味あふれる。 そしてジュディに片思いの真面目な堅物男性、方教官を演じるエリック・コット (葛民輝)が秀逸。 不器用で、でもイイヒトで、見ているだけで切なくて切なくて。 役者全ての配役そして演技がまさに絶妙!と思わせる作品だった。 だがこの作品はやはりなんといってもサンドラ・ン(呉君如)あっての作品だ。 彼女なくしてこの大人の切ない童話は完成しなかったに違いない。 物語はラストに物語の冒頭のシーンに戻って終わる。 冒頭でのジュディと雑貨屋のおばあちゃんの何気ないコーラに係わる会話が、 ラストでは涙が溢れてとまらない。 2000年 香港映画 ※このブログはトラックバック承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||