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自分を被害者と同じ状況に置くことで犯人を突き止めていくパン刑事 (劉青雲:ラウ・チンワン)。 その壮絶で大胆な捜査には西九龍署の刑事課の誰もが一目置いていたが あまりにも常軌を逸した奇行の数々によりバンは職場を去ることとなる。 それから5年。 2日間だけパンの下で新人刑事として仕事をともにしたホー刑事 (安志杰:アンディ・オン)がパンのもとを訪れる。 1年半前に1人の刑事が行方不明になったままの未解決殺人事件の捜査に 手を貸して欲しいというのだ・・・。 2007年の作品。 公開までに随分と時間がかかったものだ。 実は数年前に機内でチラ見鑑賞したものの、それほど印象に残らない作品だった。 しかし今回大画面で観たからか、 はたまた日本語字幕付きだからか、 それともこの数年で私の好みに変化があったのか・・・ とにかく思いのほか楽しめた。不思議。 とはいえ、ストーリー自体はそれほど凝ったものではない。 じゃあ何がいいかと言えばスタイリッシュな映像の美しさ。 バンの目に映るその人物の内面に隠されたさまざまな人格たち。 容疑者のコウ(林家棟:ラム・カートン)に存在する7つの人格。 さまざまな風貌や年齢、性別の彼らがコウとともにさりげなく、 しかし一糸乱れぬ歩調で通りを歩いていく姿はなんとも不思議でおかしさが漂う。 ここで1つ気にかかるのがさまざまな人格の中の「悪」の存在。 それは冷淡だったり相手を口汚くののしったり本人をそそのかしたりと 人によってさまざまだが、それらの人格はどれも女性の姿なのだ。 どの作品を観ても女性の描き方があまりにも下手で魅力に欠けると 毎度がっかりさせられる杜琪峰(ジョニー・トー)監督だが、(今回もまた例外ではない。) もしや彼にとって女性というのはまさにこの人格たちのような存在なのかもしれない。 男性に言わせると「トー監督は女性を描くことに興味がない」のだそうだが いやいや、そうではなくて実は逆にトラウマがあるのかも。(笑) バンにしか見えない夫を気遣う妻。 バンの妻が座っているとされる椅子に向かって話しかけるホー。 この時のホーは100%バンを信頼していた。 しかしエスカレートするバンの言動や第三者の助言により やがて何が真実なのかと混乱していく。 私も物語が進むにつれホー同様、もしかしたらバンを全面的に信じてしまうことは 危険なのではないか?という思いの境目で気持ちが揺れた。 誰だって多面性を持っている。 他人のそれが見えてしまうバンは鏡を覗いて自分のそれらが見えてしまうということは なかったのだろうか。 あったとしたらそれほど恐ろしいことはない。 MAD探偵 オフィシャルサイト
by sabunorihk
| 2011-03-01 21:42
| 香港映画 ま行
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