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中国の南京。 ジャン・チョン(チン・ハオ)とワン・ピン(ウー・ウェイ)は互いに惹かれあい 逢瀬を重ねていた。 夫ワン・ピンに浮気の気配を感じた妻は探偵ルオ・ハイタオ(チェン・スーチョン) を使い夫の恋人を突き止める。 妻への発覚をきっかけに一方的にワンに別れを告げるジャン。 ジャンへの思いを断ち切れず苦しみ、ついには自殺を図るワンの一方で ジャンはルオとの親密な関係へと進んでいく・・・。 所詮人の思いなど思いのままにはならないし、 このまま進んだら奈落に落ちるとわかっていてもどうにもならないこともある。 自分自身でさえ理解できないこともあるのだから ましてや人の心の奥底など理解できないのは当然だろう。 だからこの物語の登場人物たちの言動についても理解しきれない。 それでもジャンの抱える自分への苛立ちや悲しみ、 それらとともに生きていく姿は私の心を揺らすのだ。 ジャンは恋人との関係が複雑になることを嫌う。 相手の背中を追うことも決してない。 次から次へと恋人を変えていく彼が相手にすがって追いかける日は来るのか。 どんなことをしても失いたくないと思う相手と出会う日はあるのだろうか。 登場人物の中、その心情が手にとるように理解できたのは女性たちだった。 特に夫の浮気相手を知ったワンの妻の絶望感に胸が痛む。 昔ある女性タレントが恋人の浮気相手が男性だったと発覚したとき 「これは勝ち目がないな」と悟った・・・という話を聞いたことがある。 私もきっとそうだと思う。 ワンの妻のように夫と恋人の両方に怒りをぶちまけ、 夫を取り戻そうとすることは多分ない。 だけど彼女の気持ちと行動は痛いほどわかる。 そうすることが夫を更に遠くへと追いやることになるとわかっていても 理不尽な思いに駆られ2人を責めずにはいられない。 もう1人の女性、ルオの恋人リー・ジン(タン・ジュオ)はもう少し冷静を装う。 彼女はジャンとルオとともに旅に出る。 その旅先で男性2人の関係を知ってしまってもいきなり怒りを露にすることはない。 だが次第にその重みに耐え切れなくなる様子が伝わり観ていて切ない。 カラオケを唄いながら静かに涙し、優しげなジャンに対し 「彼にもこんなふうにするの?」と消え入りそうな声で問う。 このシーンでリー・ジンとジャンが唄う曲が美しく心に染み入る。 あれからリー・ジンとルオはよりを戻したのだろうか。 それともリー・ジンと工場長との関係に進展があるのか。 (唯一この工場長は広東語を話していたが香港人の設定だったのだろうか。 それとも広東人・・・?) ジャンの部屋でルオが鏡にむかって髪をなでつけラテンミュージックにあわせて 踊るシーンがある。 思わず「欲望の翼」のヨディ(レスリー・チェン)を連想させるワンシーン。 ファーストシーンの蓮の花とラストシーンの南京の夜景。 どちらもひかえめな美しさながら私の心に深く刻み込まれる。 特にラストシーンのジャンの部屋から見渡す夜景と郁達夫の小説のフレーズが すっぽりと私の心に納まって忘れがたい「春風沈酔的晩上」が私を包み込む。 やはり郁達夫の小説を読んでみよう、と改めて思う。 スプリング・フィーバー オフィシャルサイト 中国・香港・フランス合作
by sabunorihk
| 2010-12-30 14:32
| 合作映画
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