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銀行強盗犯を追跡中に少女を死亡させてしまった刑事トン (謝霆鋒:ニコラス・ツェー)は自分の犯してしまった罪の意識に苛まれていた。 その事件から数ヵ月後、トンの目の前で死亡した少女の妹が何者かに連れ去られる。 この少女はあの日追っていた銀行強盗犯を無罪にするように脅しをかけられた女検事 アン・コウ(張静初:チャン・チンチュー)の次女だった。 誘拐犯のホン(張家輝:ニック・チョン)は犯人の有罪を裏付ける証拠と引き替えに 娘を返すとアンに脅しをかけてくる・・・。 この役で張家輝(ニック・チョン)が第28回香港アカデミー賞最優秀主演男優賞を 受賞したというのは誰もが納得の結果だろう。 ボクサーあがりの殺し屋で自分が運転する車の事故で身重の妻を 寝たきりで言葉も発せない身体にしてしまう男。 自らも事故の怪我で視力が低下しいずれは失明するであろう身体で それでも妻を病院には入院させず自分が一生面倒をみることを誓い、 街の片隅で2人ひっそりと生きていく。 唯一指先がかすかに動く妻がホンにメールを通して語る。 「晴天だから空が見たい」 物語の終盤、この希望の通り彼女が夫とともに青空を見上げるシーンでは 涙があふれた。 彼女が本当に望んだのはこういうことではなかったのに。 それでも彼女はかすかに微笑んでいるように見えた。 これで夫も自分も長い暗闇から這い出すことができた、というように。 ずっと暗闇で戦いながら生きてきた夫婦。 これから先は明るい光の中で寄り添いあって生きてほしい。 物語の始まりと終わりで繰り返される車の衝突シーン。 衝突する3台の車にあるそれぞれの人生。 それが交差してしまったことで全ての悲劇は生まれてしまった。 この事故にかかわったトンもアンも、そしてホンもまた自分が犯してしまった罪に 心を痛め自分を責め続ける。 殺してしまった少女、助けられなかった娘、身体の自由を奪ってしまった妻と この世に生まれることなく亡くなった子供・・・ 誰もが望まずして起こってしまった出来事なのに。 迫力あるカメラワーク、人間ドラマとしての完成度の高さ、巧みなストーリー構成。 最初から最後まで目を離せない林超賢(ダンテ・ラム)監督入魂の一作。 ファーストシーンとラストシーンで映し出される北角の青空が心に沁みる。 2008年 香港映画
by sabunorihk
| 2010-01-05 14:06
| 香港映画 さ行
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