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貧しい環境で育ち義兄弟の契りを交わしたワイ(梁家輝:レオン・カーファイ)、 キン(徐錦江:チョイ・カムコン)、チャン(鄭則士:ケント・チェン)の3人。 ほんのささいなきっかけから3人が起こしてしまう誘拐殺人事件は 坂を転がり落ちるように3人の運命を奈落の底に突き落とす。 追い詰められて後戻りできなくなった3人を待っているのは死刑という終点だった。 初めてこの作品を観てあまりの後味の悪さにうなされてからかれこれ20年近く。 あまりにリアルな死刑シーンを大きなスクリーンで見せつけられ気分がド〜ンと沈んだ。 なのに20年たった今また観ようと思ってしまう自分がよくわからない。(笑) コインを投げてやるかやらないか決めようと誰かが言った。 1人だったらできないことも3人でだったらできるような気がした。 そして何よりも今の苦しい生活から抜け出したかった。 ワイは恋人、チャンは妻や子どもたち、キンは母親に楽をさせたかった。 3人がなかば思いつきで踏み出してしまった死への道。 殺すつもりはなかったのに成り行きで人質を殺害。 それを繕うために1つ、また1つと罪を重ね後戻りはできない。 こうやって人というのは道を踏み外してしまうのだと背筋が凍りつく。 1993年に廃止となり現在の香港に死刑制度はない。 この物語で描かれている死刑に関する描写はどの程度事実に基づいているのだろう。 作品の中では死刑前日3人に明朝刑の執行があると告げられる。 自分の生命の残り時間を知る・・・この宣告こそが死刑そのもの以上に極刑だろう。 刑の執行の直前、チャンは「自分の罪は身内にまでおよびますか」と神父に尋ねる。 それを否定する言葉を聞いて「それなら思い残すことはない」とチャンはつぶやく。 母親や家族と最期の面会をすることで心残りをなくした2人が 扉の向こう側へ消えていく中、ただ1人恋人との面会が果たせなかったワイ。 この世に心残りを置いたままひきずられるように扉の向こう側へ連れていかれるその姿は あまりにも悲惨だ。 観終えてふと気がついた。 最期まで彼らが被害者に対して詫びる気持ちは描かれていなかった、と。 1989年 香港映画
by sabunorihk
| 2009-07-23 22:21
| 香港映画 さ行
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