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梁咏娜(蔡卓妍:シャーリーン・チョイ)は別れた恋人を忘れられず 彼を探し歩くうちに元恋人にそっくりな男性(余文樂:ショーン・ユー)と出会う。 辛い胸のうちを友人(梁洛施:イザベラ・リョン)に相談すると 「辛い過去を忘れるには新しい恋をするべき」と元恋人にそっくりな男性に近づくよう 背中を押される・・・。 オキサイト・パン監督作の心理スリラー。 タイ映画かと思いきや本作は香港映画だった。 タイトルの「妄想」の手描き風字づらを見ただけで「怖っ!」と凍りつく。(私だけか?) 精神的に異常な女性が主人公なのでストーリーよりも彼女の抱く妄想や 言動の1つ1つがしみじみ怖い。 更に怖いのはこの物語のどこからどこまでが彼女の作り上げた妄想なのか 真実なのかの線が引けないということ。 ましてや自分自身の普段の生活はもしかしたら自分が勝手に作り上げた 虚像の世界ではないか・・・という思いまで沸き上がるのだ。 「真実」って一体何だろう。 元恋人にそっくりな男性に近づくために彼と同じレストランで 楽しそうな男性の姿を覗き見しながらひっそりと1人食事をとる主人公。 なんだかこのシーンに胸が少しだけ痛んだ。 ここまでで終わるならばよかったのに、と。 主人公を襲う真っ黒な雲 ガタン!と揺れる椅子 動きまわる人形 彼女の隣で笑わず言葉さえ発さなくなる新しい恋人 多分「退屈な作品」と感想をもらす人は多いのだと思う。 しかし私にはそうではなかった。 90分弱というコンパクトさの中で面白い構成で作られたパン監督らしさ満載の作品。 登場人物のシンプルさ、主人公の女性の暮らす部屋の独特な雰囲気、 テーブルいっぱいに並べられる料理、そして最後まで薄暗いトーンの映像の美しさ。 やっぱり私はこの監督と波長があうのだろう。 一番怖かったエピソードは市場で彼女が買い物をするシーン。 恋人のために食材を買い求める彼女が魚屋で魚を2尾買う。 500ドル出したのにおつりが少ないと怒り出す彼女に対して 100ドルだったとゆずらない店主。 やり場のない怒りを静めていくつかの店で野菜などを買い求めて市場をまわる。 そして彼女は再度魚屋へ顔を出し先ほどと同様魚を買い求めようとするのだ。 不気味な顔で彼女を見つめる店主の視線にハッとした彼女は あわてて買い物袋の中を探り、魚がすでにあることに気づく・・・。 怖い・・・ジンワリと怖いのだ・・・。 ラストシーンでは「あ、そうきましたか!」と更にもう1つゾゾゾッと背筋が寒くなる。 薄く微笑みながら永遠の愛を求める言葉を発する彼女は不気味ながら悲しい。 なんてキレイにまとめてみたが、実はこの作品の一番の見所はショーン・ユーかも。 彼がへっぴり腰状態で中華鍋で炒め物をする姿や (監視する彼女に「油もひかずに炒め物?」なんて突っ込みまで入れられる) 一生懸命床拭きをする姿なんてそうそうお目にかかれないもの。(笑) 2006年 香港映画
by sabunorihk
| 2009-07-16 10:44
| 香港映画 ま行
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