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今年ベスト1の作品に出会ってしまった予感・・・! 「藍色夏恋」「海角七號」のテイストを感じた・・・という意見もちらほら見かけて、 確かにそれらの意見はそれぞれうん、納得。なのだけれど 私個人としては「花蓮の夏」と同じ空気を感じた作品だった。 バンコクに住む小学生ミウとお向かいに住むトンは大の仲良し。 おばあちゃんと2人暮らしのミウは両親と姉の4人家族のトンの にぎやかな家庭がうらやましくて仕方ない。 しかしそんなある日友人との旅先でトンの姉テンが行方不明になってしまう。 それをきっかけにトンの家族から笑顔が消え、 やがてトン一家は引っ越すこととなり、それきりミウとトンは離れ離れに。 そして現在ミウ(ウィウィシット・ヒランヤウォンクン)は高校3年生。 曲を書き、ボーカルを担当するバンドのメジャーデビューが決定したある日 サイアム・スクエアで偶然トン(マリオ・マウラー)と再会するのだった・・・。 登場人物の誰もが目の前の「愛」に対して一生懸命な姿が愛しい。 亡くなったおばあちゃんへの思いを今更かみしめながらミウが言う。 「会えなくなる悲しみに打ち勝てるほどの愛ってあるのかな。 それなら一生愛とは無縁でもいいのかもしれない、とも思う。」 一方のトンも形ばかりのガールフレンドとの関係やバラバラになってしまった 家族の心の絆について悩んでいた。 酒びたりの父、必死で気丈にふるまう母の限界・・・。 そんな2人は再会によってお互いに対する気持ちが次第に大きくなっていく。 その感情はあやふやで友情と愛情の間を行ったり来たり。 そしてミウへの思いを胸に秘めるお向かいに住むイン(ガンヤー・ラッタナペット)が なんと言ってもチャーミング! 友達から借りた恋のおまじないの本を参考にあれやこれやと恋の成就を願う姿は 誰もが高校生の頃の自分を重ねてしまうのではないだろうか。 ミウの心の中がトンでいっぱいなのを知っても自分の気持ちを隠して 2人への橋渡し役を買って出るイン。 だけど自分の役目を終えた後、 友人たちの前で堰を切ったようにボロボロと泣いてしまうシーンは 切なくて愛しくて思わずインを抱きしめたくなる。 イン、あんたは頑張ったね。 きっと次はステキな出会いがあるよ。 物語を通して流れ続ける劇中でミウの組むバンド「オーガスト」の曲が美しい。 ミウ役のウィウィシット・ヒランヤウォンクンはチューキアット・サックウィーラクン監督の 実際の高校時代の後輩で、監督が口説き落とし本作が映画デビューとなる。 主演陣の初々しさもまたこの作品の瑞々しい空気を作り上げている。 ところでこのサックウィーラクン監督の前作はあの「レベル・サーティーン」。 180度テイストの違う作品を送り出した監督に未知の可能性を感じる。 なんと監督は1981年生まれというからまだ20代! 偶然にも「花蓮の夏」のレスト・チェン(陳正道)監督と同い年だ。 この「ミウの歌」もまた20代の今だからこそ撮ることのできた奇跡の作品かもしれない。 ミウのおばあちゃんがもう死ぬまで引越しはしない理由をこう言う。 「死んだおじいちゃんが戻ってきたときに困るだろう?」 数えたことなど勿論ないが、 私たちは一体どれだけの愛に囲まれて生きているのだろう。 この物語を観終えるときっと今まで見えなかったたくさんの愛に気づくことになる。 日本版予告編は作品の雰囲気をうまく伝えていない気が・・・。 ↓こちらの方が作品の良さを感じられますので是非! ミウの歌 ~Love of Siam~ オフィシャルサイト
by sabunorihk
| 2009-07-02 12:24
| タイ映画
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